ブックタイトル広報はくば7月号

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概要

広報はくば7月号

『認知症と行方不明について』地域包括支援センターだより 警察庁は、認知症により行方不明になった人の届け出が、全国で1万人を超え、そのうち151人が、今年4月末時点で行方不明のままであると公表しました。それを受けての調査で、長野県内では、現在行方不明の方はいないと報じられました。 白馬村でも、現在行方不明の方はいませんが、短時間、姿が見えなくなり探すという事例はあり、地域包括支援センターやケアマネージャーが把握している事例はほんの1部で、ヒヤッとした経験のあるご家族は、多いのではないでしょうか。 認知症の方が行方不明になる原因は、「行きたい場所」「行く目的」があるにも関わらず、道順を思い出す記憶等の障害により道に迷ってしまう為です。自分が間違っていることに気づきにくい為、なんとか目的地にたどり着こうと遠くまで歩き続けてしまいます。 脳の道順を思い出す記憶が低下した場合では、普段慣れた道でも、道路工事中とか新しい家が建ったなどで景色が変わると、道に迷う危険があります。認知症の進行により、慣れた道でも思い出せなくなります。もし引越しして数年しかたっていない場所なら、さらに迷う危険は増します。 「まだ、どこかに行く事はないから大丈夫だ」というご家族の話をよく聞きますが、記憶力が低下した認知症の方には「道に迷う」「行方不明になる」危険性が伴います。もし、少しでも心配があるようなら、一人では出かけさせない、たとえ出かけて道に迷っても、早期に他者に気付いてもらえる工夫をして、危険を避けることを1番にしましょう。100回失敗なくできていても、1回でも事故にあったら、命に係わる取り返しのつかないことになりかねません。 早く気付いてもらえる工夫としては、普段行きそうな場所を知っておく、いつもと違う言動に気づく(日頃から興味のあることを知っておく)、認知症状があることを近所等に知っておいてもらう、鞄、杖、靴、帽子、財布などに名前や連絡先を明記しておくなどです。また、緊急時の対応を家族・親族で話しておく、もしもに備えて顔のわかる写真も探すのに役立ちます。 道で見かけない顔で不安そうに歩いている方を見かけた場合には、「こんにちは。」さりげなく優しく声をかけてください。ご家族が捜している場合もありますので、地域包括支援センターにご一報ください。地域包括支援センターは、高齢者の皆様の介護、権利擁護などのご相談に応じています。秘密は厳守いたします。『成年後見相談会』のお知らせ 認知症等で判断力が低下した場合の財産管理や相続等の不安について、司法書士が相談に応じます。予約は不要で料金は無料です。日 時  8月21日(木) 午後1時30分から3時30分場 所  白馬村保健福祉ふれあいセンター 2階相談室お問合せ:白馬村地域包括支援センター 電話(直通)72‐6667 (白馬村役場1階健康福祉課奥)12