ブックタイトル広報はくば1409月号

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概要

広報はくば1409月号

館長 田中 博充Tel.0261-85-0726Fax.0261-72-7001白馬村公民館Vol. 4632014.9.16 8 月15日( 金)に白馬村成人式を開催しました。新成人を代表し、山本純也さんが挨拶をし、感謝の気持ちと、これからの抱負について語ってくれました。久々の再会を喜び合い賑やかな成人式となりました。新成人の皆さん、おめでとうございます。祝成人『二十歳』 嶺方 樋本 未来 全体写真を撮影する時に、多くの父母が横によって写真を撮っている中、プロの写真家さんが真ん中を陣取っている横で父がカメラを構えている姿を発見して笑ってしまった。生まれてきてから、今日に至るまで、何度の節目を両親にみつめられて、写真に残されてきたのだろう。高校の時の一年間のアメリカ留学、それから十八で上京し、親元を離れて暮らすことには慣れてきていたはずだが、これからのことを考えるとやはり寂しい気持ちになる。カラフルな洋服を着た楽しそうな同級生と私をみつけて手を振る両親と成長を喜んでくれる大人達の中、寂しさと不安と希望がせり上がって、涙をこらえた。家族と毎日過ごすことができ、馴染みの深い友人達と毎日顔を合わせていられた日々は思えばすごく短かったと思う。私は車での通学だったため時間に限りがあり、学校の帰りは中々友人と一緒にいることはできないぶん家族、特に母と話す機会が多かった。喧嘩はものすごくした。でもなんでも話せた。今は電話で一週間に二度あるかないかだ。ほぼ保育園から同じ釜の飯を食ってきた人間関係は、皆個性が強くて大層もまれた記憶があるが、友人達にはすごく恵まれた。悲しくてたまらないことも、一生覚えていられるような楽しい記憶も、皆と白馬で経験してきた。彼らにもこれから大人になるにつれ色々な肩書きが増えていくと同時に、社会的なしがらみや立場がつくられていく。今日のように会える機会も徐々に減っていくし、成人式であったのが最後、だなんてこともあるだろう。なので、毎年とはいわないが会える機会をつくってその時々を大事にしたい。家族にも仕事が忙しいからといわずなるべく会いに行きたい。私は今年の九月からフィリピンへ開発学を学びに留学に行く。改めて学ぶこと、生きることの初心と感謝を忘れずにこれまでの二十という、あおい数字を噛み締めながら人生の轍を踏みしめていきたい。1館報はくば Vol.463