ブックタイトル広報はくば1月号

ページ
4/16

このページは 広報はくば1月号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

広報はくば1月号

4 復興に向けて、希望の年明けを迎えました。 昨年末に発生しました神城断層地震により、多くの皆様が被災されましたことに対して、まずはお見舞いを申し上げます。そのような中においても、皆様にはご健勝にて、平成27 年の新春を迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。本年は村が復興に向けての第一歩を踏み出す、希望の年であります。村民みんなでたすけあい、この難局を、元気を出して乗り切る年となるように願う次第であります。 昨年発生した神城断層地震は、最大深度5 強を記録し、全村に多大な被害をもたらしました。一瞬のうちに住まいを無くされた方、寸断された道路、水道、下水道、ひび割れた農地や山林。未だに被害の全容はつかめていない状況であり、この白い雪が溶け、春を迎えるころには新たな被害個所の発見、雪による二次災害、余震への不安と心配の種は尽きることはありません。しかし、白馬村史上、初めての大災害であったにも関わらず、地域のつながりにより一人の死者を出す事もなく、復興に向けての第1 歩を踏み出せることは、まさに奇跡であると同時に、村民一丸となって復興に全力を尽くしていくための礎となるであろうと思っております。 今後の復興には被災された方の生活支援、公共施設、農地などの復旧、観光関係の風評対策と課題は山積しております。白馬村議会としても、今後村が復興し、以前よりも更に活性化して、すべての人が安心して安全に暮らせる村づくりに向けて、復興対策の調査検討をしたいと考え、12 月定例会で震災復興特別委員会を設置致しました。行政、議会と全力を尽くしてまいる所存でありますので、よろしくお願い致します。 村の経済を振り返りますと、関係各位のご努力により、早くから力を入れていたインバウンド事業が実を結び、スキー場やスーパーなどで外国のお客様の姿を見かけることは日常のこととなりました。もとより白馬村は恵まれた観光資源を持ち合わせておりますので、今後も有効活用が進むように、また、村が策定を進めております観光地経営計画と併せて、日本一、世界一の観光地を目指して計画を策定されることを議会としても期待しているところであります。 また入学者の減少により存続が心配されている白馬高校ですが、昨年の11 月に白馬村・小谷村が負担する地域案が長野県教育委員会に提出されました。今後は平成28 年度の観光学科設立などの地域案について具体的に協議が進められることになっております。白馬高校の存続のために議会としても最大限の努力をしてまいりたいと思っております。 このほかにも村政の課題は山積しております。その課題に対して、議会の立場としても皆さんの声を広く反映して、村民総参加の村づくりを行いたいと思いますので、忌憚のないご意見をお寄せいただきたいと思っております。 結びに村民の皆様のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げ、新春のご挨拶と致します。 平成27 年の新春を迎え、年頭のご挨拶を申し上げます。皆様には健やかに、希望をもって新年を迎えられたことと拝察申し上げます。 昨年11 月22 日に発生した長野県神城断層地震は、200 棟を超える住家が損壊、重傷者を含む多数の負傷者が発生するという、未曽有の大災害を白馬村にもたらしました。まずもって、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。 私は、昨年7 月の村長選挙におきまして、皆様よりご支持をいただき、白馬村長として1 期目の村政を担わせていただくこととなりました。皆様から託されたその責任の重さに、身の引き締まる思いで村政の舵取りをはじめた矢先のこの大災害は、非常に衝撃的なものでありました。 そのような中、全国に報道されたとおり、地域の助けあいにより犠牲者が出なかったことは、まさに不幸中の幸いでした。被災後には、救援物資や義援金が全国各地から数多く寄せられ、また、多くのボランティアにご支援をいただくなど、今回ほど、人の心の温かさや地域の絆の大切さを実感させられることはありませんでした。 本年は、被災者の皆様の生活再建を第一に施策の展開を進めて参ります。昨年末には、長野県のご努力により応急仮設住宅が完成しました。応急修理制度などの活用と共に、被災者の皆様の住まいの確保を進めてまいります。また、見舞金のお支払いを昨年中に開始いたしました。国・県による生活再建支援金についても早急に受付手続きの準備を進めていきます。これらの総合支援窓口として、「災害対策支援室」を設置し、被災者の皆様からのご要望や相談に対応しております。 村では、1 日も早い復興を目指して被災者の皆様に寄り添い、きめ細やかな対応をしてまいりますので、皆様のより一層のご支援、ご協力をお願いいたします。 さて、村内に目を向けますと、幸いにも村内スキー場には地震の影響はほとんどなく、無事全てのゲレンデがオープンしました。増税による消費低迷や、地震による風評被害により、お客様の数の伸びが心配されるところですが、安全を積極的に情報発信し、安心してお客様に来ていただけるよう努力してまいります。 インバウンド事業については、世界最大のトラベルサイト「トリップアドバイザー」で、日本で訪れたい観光地第4 位に選出されるなど、白馬村のブランドは世界的に高まっています。日本各地でインバウンドに対する取り組みが増える中、今後競争が激しくなっていくことが予想されますが、このブランド力を活かしながら、更なる事業の推進を図ってまいります。 政府の経済対策にもかかわらず長引く地方の景気低迷と、少子高齢化による人口減少、そして今回の震災と、村を取り巻く環境は厳しいものがあります。白馬村が将来に渡って発展していくために、困難な時こそ村民一丸となって知恵と力を結集し、お互いの持てる力の限りを尽くして、誰もが希望のもてる村づくりを進めていきましょう。 結びに、今年1 年が皆様にとりまして素晴らしい年になります様お祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。平成27 年 年頭あいさつ白馬村長下川正剛白馬村議会議長横田孝穗