ブックタイトル広報はくば2月号

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概要

広報はくば2月号

災害によるストレスとこころのケア 長野県神城断層地震では、全壊・一部損壊などの建物被害は200棟を超え、重傷者を含む多くの負傷者を出すという、甚大な被害を白馬村にもたらしました。 このような大きな災害は、身体的なケガだけにとどまらず、「こころ」も大きなケガをします。 災害や事故などのショックな出来事を体験した後、私たちの心と体にはさまざまな変化が起こります。これらは、日常とはかけ離れた大変な出来事に対して、誰にでもおこりうる、ごく自然な反応です。 災害・事故などの体験後、約2 ~ 3 週間は体調の変化が起こりやすい時期ですが、ほとんどの症状は時間がたつと自然に回復していきます。 反応のしかたや回復のしかたは、一人ひとり違います。心と体に現れるいろいろな反応、症状こころの反応●恐怖や不安を感じる●無力感、一人取り残された感じ、自分を責める●ぼんやりとして話しが耳に入らない●怒りっぽくなる、イライラする、などからだの反応●頭痛、肩こり●下痢、便秘、吐き気●風邪をひきやすい●なかなか眠れない、何度も目が覚める、怖い夢をみる●血圧が上がる、病状の悪化など「心と体の健康のために」 ~回復のために役立つこと~☆マイペースを心がけましょう心や体の反応は、誰にでも起こる反応です。自分が弱いのだと思ったり、早く乗り越えなければいけないと焦らないことが大切です。☆気持ちとからだをいたわりましょう安全・安心・安眠をできるだけ早く確保しましょう。気持ちをアルコールでまぎらわすことはやめましょう。☆自分の生活を取り戻しましょう小さなことからでも良いので、あなたの日常生活に少しずつ戻りましょう。☆体験したことや気持ちを分かち合いましょう自分の気持ちや反応について話したい時には、信頼できる人に話すことが、回復への助けになります。近くに話せる人が見つからない時には、地域の専門機関に相談してみましょう。ためらわないで専門家に相談をPTSD とは 災害や事故・事件のような経験は、ずっと後になって体に影響が出ることがあります。◆ いくら休んでも疲れが取れない◆ いつも緊張している◆ 夜眠れない◆ 気が滅入ってしまうこれらの症状が長引いている、どんどん悪くなるという人は、右記の相談窓口や医療機関に相談することをお勧めします。PTSD(外傷後ストレス障害)とは、災害や事故などで、とても怖い思いをした記憶が心の傷となり、長い時間がたってもそのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気です。◆ PTSD は、とても怖い思いをした人すべてや、心の弱い人がなるわけではありません。◆ PTSD を発症しても、ほとんどは自然に回復しますが、数ヶ月を経ても自然に回復しない場合には、専門的な治療の対象と  なります。つらい時には、我慢しないで早めに相談しましょう。4