ブックタイトル広報はくば9月号

概要

広報はくば9月号

19特定健診健康福祉課白 馬 村 の 健 康 Vol.83自分のからだのコト…知りたくない？ 知りたくなったら健診へ！白馬村では平成30年も特定健診・各種がん検診を行っております。今回は糖尿病の3大合併症の1つ「糖尿病性網膜症」についてお話します。糖尿病性網膜症は、腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、国内では成人の失明原因の上位に位置します。目（眼球）はカメラに例えられることが多いですが、水晶体はレンズ、虹彩が絞り、そして網膜はフィルムに当たります。このフィルム（網膜）はその機能を保つ為に非常に細かい血管が張り巡らされていて、十分な酸素や養分が行き渡るようになっています。ところが…高血糖や、血糖のコントロールの悪い状態が続くと網膜の血管が傷害されてしまいます。そうなると出血したり血管が詰まったりするのです。そして、網膜は酸素や養分不足となり、ひどくなると硝子体出血や網膜剥離を起こして失明に至ります。網膜症は糖尿病発症から数年又は10年以上過ぎてからじわじわと発症し、この間ほとんど自覚症状なく進行します。そして、自覚症状があった時にはすでに取り返しがつかなくなった段階であることが多いのです。今回のテーマ「糖尿病性網膜症って？ 」お問合せ　白馬村役場　健康福祉課健康づくり係　電話：85-0713また高血圧も網膜血管の動脈硬化を起こし、出血などの原因になります。血糖・血圧コントロールはもちろんのこと、定期的な眼底検査は網膜症を起こさない、または起きてしまっても進行させないために必要ですね。＜糖尿病性網膜症によって起こる症状の例＞血糖が高いと診断されたら確認してみましょう。□視力が低下してきた□視界がぼやける□目の前に墨を流したような黒いものが下りてくる□視界にカーテンをかけたような陰りが出る□目の前に黒い虫のようなものがちらつく（飛蚊症）□ものがゆがんで見える（変視症）※一つでも該当があればかかりつけ医に相談してみましょう。