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概要

広報はくば2月号

【交流・運営について】     糸賀会長 交流を生むことを目的にカフェが併設されることが多い。安易ではあるが一定の効果は期待できる。これからの白馬村に求められる「交流」とはどのようなものか。     松沢委員 地域、世代、職場、趣味などでコミュニティが存在するが、それを超えるような交流が生まれる場所がない。     冨山委員 核となる施設があれば、互いを知るきっかけとなり、交流が生まれるのではないか。     奥田委員 高校生の時に地域の仕事を知っていて、地域への愛着がある人ほど、Uターン率が高い傾向があると言われている。しろうま學舎の生徒が提言した新図書館の姿にも「交流」はキーワードになっていて、子どもと大人をつなぐ場になってほしい。     大日方委員 交流を重点とするのであれば、アクセス・交通の面からも場所は重要だと思う。     岡田委員 駅には鉄道が停まる機能だけではなく、人や情報が集積する場所という歴史があるため、駅を上手く活用することを考えても良いのではないか。     糸賀会長 小中高の学校図書室との連携も考えていくべき。「子ども司書」として学校の図書委員が村の図書館で司書を体験するなど、外国人も含めた地域の大人との交流の場となる。 図書館は気軽に立ち寄る施設だからこそ、健康相談などの医療関連の仕掛けも有効であるし、ボランティアを通じた交流にも取り組むべき。     多田委員 運営費の圧縮を考えたときに、ボランティアの活用は重要。東京おもちゃ美術館では、ボランティアを「おもちゃ学芸員」として育成に力を入れている。登録者はNPOの正会員でもあり、有料の講習を受けたり、制服を購入したりしながら、積極的な声掛けやサポートで施設のホスピタリティを支えている。 白馬村の複合施設においても、村民が自ら企画運営に参画するのか、運営を村役場にアウトソーシング(外部委託)するのか。誇りを持って携われる環境や自ら参画して盛り上げる仕組みが作れれば、運営費を削減できるだけでなく、大きなエネルギーが生み出せる。     冨山委員 建設前の計画・構想の段階から住民に参画してもらうことで、住民主体の運営につながるのではないか。糸賀会長 「サポーター」という考え方もある。労力を提供する人が居てもいいし、資金を提供する人が居てもいい。全国的には「雑誌サポーター制度」として、企業や個人の寄附で雑誌の定期購読が賄われている。 「友の会」のような組織にして、会員同士の交流を生み出すことも可能である。子どもはお金を出せないが体を動かすことはできるし、それが交流や学びにもつながる。 2 月下旬から3 月中旬にかけて「白馬村図書館等複合施設基本構想」のパブリックコメントを実施する予定です。準備ができ次第、行政ホームページに掲載しますので、お気軽にご意見をお寄せください。 お問合せ 白馬村役場 総務課 政策企画係 電話:0261-72-7002 【図書館】糸賀 雅児 会長慶應大学名誉教授【山岳】松沢 貞一 副会長㈱白馬館 代表取締役社長【教育】奥田 純子 委員北陸大学経済経営学部助教【子育て】多田 千尋 委員東京おもちゃ美術館 館長【アート】岡田 勉 委員㈱ワコールアートセンター スパイラル シニアキュレーター【交通】大日方 悦夫 委員JR 東日本 白馬駅長【音楽】中澤 宗幸 委員㈱日本ヴァイオリン 創業者【マンガ】山内 康裕 委員マンガナイト 代表【検討委員会】冨山 正明 委員白馬村図書館検討委員長■有識者の紹介9