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概要

広報はくば2月号

シリーズ 白馬村景観計画 第9回 あなたも わたしも 白馬の景色村では、景観行政団体移行を目指し、景観計画策定に取り組んでいます。令和元年6月広報より計画についてシリーズでお知らせしています。第8章―今後の検討課題と実践プラン景観計画策定にあたり、村全域の景観形成要素調査と村民の意識掘り起こしのため、ワークショップを開催しました。その中から、今後の検討課題と実践プランの方向性について考察しています。1.視点場、景観軸の基本方針白馬村の景観で真っ先に思い浮かべるのは、白馬連峰の山岳眺望です。遠景・中景・近景が重なりあって生まれる自然と人々の生活が息づく景観に※「視点場」を設定して、村を代表する景観として、守り育てる事が大切です。また、河川軸・道路軸等、軸的な奥行を持った景観軸も大切です。2.各地区の景観基本方針各地区・各エリアは、歴史に基づく異なった景観形成要因・特性・空間領域特性があり、村全村を一律のコンセプトで計画策定することは困難です。各地区・各エリアにきめ細かな景観の指針を考える事が大切な一方、同じ特性を持つ地区は、ある程度同じ方向性を持たせて、全体の調和を図る事も必要になります。3.景観重点地区の整備方針多くの人が集まる白馬駅周辺やスキー場周辺、自然環境豊かな別荘地、伝統的な集落など、白馬の景観を特徴づけている地区やエリアを「景観重点地区」に定め、白馬村の特徴的な景観を守り育てることは、単に美しい景観を維持するに留まらず、不動産価値を高め、持続可能な村づくりに繋がります。4. デザインガイドライン作成のためのワークショップ景観を構成する要素「環境」「建物」「看板」「色彩」に加え、生活に密着した、草刈・雪かき・雪の処理等の生活と景観は密接な関係にあります。このバランスをどうするか、ワークショップやフィールドワークを通じて考えることは、景観に対する意識を更に高める事にも繋がります。5. 景観審議会・景観条例の内容検討、運用及び他法令、他計画との整合計画を実行するには、景観審議会や景観条例の制定の他、運用体制が課題です。景観法制定以降10年余を経て、建物の高さ・色・緑化率などに関して数値としてのガイドラインを定める「定量規制」の基準を自治体職員がチェックする運用方法に加えて、景観が目指す方向性や理念を示しながら景観審議会などで議論しながらまとめる「定性規制」で、より総合的・創造的な景観計画の運用を行う自治体もみられます。また、持続可能な村と景観の維持のために、都市計画法の建ぺい率・容積率との調整、立地適正化計画との整合が今後の大きな課題です。6.景観行政団体移行スケジュール都市計画法の建ぺい率・容積率との調整、立地適正化計画との整合を図った景観デザインガイドラインを策定することから、令和3年4月に移行予定です。お問合せ 白馬村役場 総務課企画調整係 電話:0261-72-7002詳細は、白馬村行政ホームページをご覧ください。白馬村景観計画検 索白馬村景観計画(中間報告)第8章では、今後の検討課題と実践プランについて触れています。※視点場…ある景観を眺める立位置4