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概要

広報はくば8月号

5※ この事業は、白馬村と(一社)長野県観光機構が連携し実施した事業で、両組織の職員で構成されるプロジェクトチームで実施した調査分析業務です。白馬村職員は有志によるメンバーで、白馬高校の生徒にも参加をしていただきました。今後3回に分け、シリーズ掲載していきます。シリーズ第1回 白馬村産業連関表の作成およびその分析?概要版?1. 白馬村の経済産業構造分析の目的○ 観光地域づくりには観光マーケティングを推進する来客者データのほかに、地域の経済実態すなわち白馬村の産業構造・就業構造・取引構造の把握が不可欠である。○ そのためには、各種統計データ、実際の商品流通データ等を用いて、地域産業連関表(白馬村産業連関表)を作成することが必要である。○ 地域産業連関表を用いることによって、白馬村における特徴的な宿泊業、飲食サービス業、建設業、農業、電力など個別産業の経済構造を分析し、政策展開の方向性及び政策内容を把握することができる。○ 今回の経済分析プロジェクトは、「対話」と「データ」が地域づくりの原点であるという認識のもとに、持続可能な観光地域づくりを推進するための基礎資料を得ることを目的とする。2. 経済産業構造分析は白馬村の人間ドック 地域経済産業構造分析は、疾病予防や生活習慣病の改善を目指す年に1度の人間ドックのようなもの○ 人間ドックが体内の機能不全の部分、弱っている部分をチェックして治療を促すように、地域経済産業構造分析も、地域内の経済活動をチェックして、健全な地域経済構造への転換を促すことができる○ 一定の基準を設けて生活習慣病(BMI、血圧、血糖値など)の判定を行うように、一定の基準(自給率、漏出率等)を参考に、健全な地域経済への転換を促すことができる 地域経済産業分析は、的確な「データ」を提供することによって、地域内の「対話」を促し適切な政策形成を実現することができる4.取引実態調査の実施?目的? 白馬村の左記調査対象事業者に対し、従業員数、年間売上額等、取引実態に関する調査を実施し、実際の取引額等の裏付けを行い、産業連関表の投入係数精度向上を図る。3-1. 白馬村の経済産業構造(RESAS より)○ 白馬村の企業売上高(2016年)を地域経済分析システム(RESAS)の大分類で見ると、「宿泊業、飲食サービス業」「建設業」「運輸業、郵便業」で全体の65.1%を占めている。○ 更に中分類で売上高の高い産業を主要産業であると位置付けると、白馬村の主要産業は左表の産業であると推測できる。3-2. 白馬村の地域循環図(RESAS より)○ RESAS による地域経済循環図で白馬村の状況を確認すると、「所得からの支出」が「所得への分配」を上回っており、地域外への資金の流出が起こっていることがわかる。○ ただし、支出における民間消費額を見ると地域外から5億円の流入があり、これは観光収入によるところが大きいと考えられる。お忙しい中、たくさんの事業所の皆様に、アンケートのご協力をいただきましてありがとうございました。お問合せ 白馬村役場 総務課 電話: 0261-72-7002