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概要

広報はくば8月号

8シリーズ 白馬村立地適正化計画②持続可能なコンパクトなまちづくり白馬村では、村全体の都市構造を見直し、人口減少や少子高齢化に対応したコンパクトな村を目指すための取り組みを示す「立地適正化計画」の策定を進めており、この計画について6回のシリーズでお伝えしています。2回目となる今回は、白馬村における都市の課題、立地適正化計画の必要性、計画策定のプロセス等についてお伝えします。白馬村が抱える都市の課題白馬村のまちづくりは、人口減少や少子高齢化、交通、土地利用などの課題を解決し、持続可能でコンパクトなまちづくりを目指す必要があります。人口・少子高齢化交通土地利用現状・ 白馬村の人口は、平成17 年(2015年)の9,500 人をピークに減少に転じています。・ 国立社会保障・人口問題研究所の平成30 年推計による将来人口は、令和22 年(2040 年)で6,775 人となっています。・ 年少人口及び生産年齢人口の割合が低下、老年人口割合が増加しており、今後もこの傾向が続くと推計されています。・ 鉄道の運行本数は1 日10 ?14本であり、利用者数は減少傾向にあります。・ バスは観光路線が充実している一方、一般村民の生活交通として利用できる路線が不足しています。・ 人口が減少している一方で、自家用車保有台数は増加傾向にあります。・ 村の土地の多くは土地利用の規制が緩やかな「白地地域」となっています。・ 鉄道駅周辺のほか、鉄道駅から離れた別荘地に住宅用地が集中しています。・ 国道148 号線沿線等、自家用車によるアクセスを前提とした位置に生活に必要な施設が立地しています。・ 鉄道駅周辺は人口密度が高くなっていますが、神城駅等の周辺は災害発生のおそれがある区域に含まれています。課題・ 適正な人口密度を維持できる規模のまちをつくる必要があります。・ 生産年齢人口の減少と高齢化に伴い、地域コミュニティの維持が課題となっています。・ 街中の人口密度減少による産業の衰退や医療・福祉・商業施設等の生活に必要な施設の廃止を防ぐ必要があります。・ 生活交通として利用できる公共交通網の拡充と利用促進による、自家用車中心の交通から公共交通への転換が課題です。・ 高齢者等、自家用車を運転できない人が安全に移動できる、利便性の高い公共交通手段を確保する必要があります。・ 幹線道路沿いや既存別荘地周辺の土地利用の方向性を明確にする必要があります。・ 住宅用地及び都市機能増進施設の適正な配置により、自家用車での移動も容認しつつ、コンパクトで持続可能なまちづくりを実現する必要があります。・ 災害発生のおそれを考慮した居住の誘導とともに、防災体制の整備等、ソフト面の対策が必要です。白馬村のまちづくりに関する現状と課題白馬村の人口推移(資料:国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所による推計)自家用車保有台数(資料:白馬村村勢要覧)・JR 大糸線白馬駅・神城駅年間乗客数(資料:JR 東日本)