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概要

広報はくば9月号

2館報はくば Vol.499今回は村内の文化財として寺院をご紹介します。・東徳寺(佐野)千国街道に沿った西高台にあり、廃仏毀釈の折に廃寺となり佐野学校に転用されたのち、昭和57年5月に本堂が再興、落慶され、中には聖観世音菩薩像が安置されています。・貞麟寺(沢渡)弘治2年(1556年)大町地方の豪族仁科氏の氏族沢渡氏の氏寺として開基されたと伝えられ本堂前には村指定の天然記念物糸桜の巨木があります。山号を曹洞宗祥雲山といい、本尊は聖観世音菩薩の坐像です。貞麟寺の末寺、隠居寺として三日市場には真宗寺がありましたが、明治維新以降廃寺となりました。・長谷寺(飯森)大永6年(1526年)飯森城主日向守十郎盛春の内室光姫の開基といわれています。一夜山の麓、杉の大樹に囲まれ山門、本堂、庫裏などの建物と庭園が村の文化財に指定されています。山号を曹洞宗示現山といい、本尊は十一面観世音菩薩像が安置されています。・村内には西光寺(堀之内)、専念寺(塩島)という寺跡があり、正式な寺格を持たない修験の寺であったと思われます。このほかにも村内の各地区には観音堂や薬師堂などがたくさんあります。ひっそりとした佇まいの中に神秘的な仏像が安置され、近世の日本人の信仰には、仏像の内に秘めた深い瞑想と憂愁の影が漂います。村の文化財めぐり特集③ (寺院編)貞麟寺枝垂れ桜(村指定天然記念物)長谷寺の老杉群(村指定天然記念物)貞麟寺本堂長谷寺本堂