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概要

広報はくば10月号

12ごぞんじですか? 白馬のすいどう(第2回)どう決まる?水道料金水道は市町村ごとに経営され、水道料金もまちごとに設定をされています。例えば10立方メートル(1万リットル)を使ったときを比較した場合、全国で最も料金が高いとされている北海道羅臼町は3550円。一方、最も安いと言われている兵庫県の赤穂市で374円。その差は9倍以上になります。白馬村の場合は2200円で、全国平均よりも高く、また大北管内においては小谷村と同額で一番高い状況にあります。水源がきれいなのに?「白馬村は水源の水がきれいなので、都市部に比べると水を作るために必要な費用が少なくなり、水道料金は安くなってもいいのでは?」というイメージはありませんか。しかしながら、水源の水質に関わらず、必要な浄水処理は基本的にどの市町村も同じであるため、設備としての大差は無く、その結果、設備費用もあまり変わらないというのが実状です。では、浄水処理が同じなのに、なぜ味の違いが生まれるのか。都市部に比べて、白馬の水がおいしい理由はなぜなのか。それこそが水源の水質の違いによるものなのです。都市部と何が違う?おいしい水が飲める一方、農村部は人口が少ないほか、標高差や家同士の距離が遠いなど条件が厳しいことは言うまでもありません。また、浄水場の設備費用に大差がないとすると、浄水場1つ当たりの利用する人口数によって、一人当たりの費用負担額が決まってくることになります。白馬村の一日の配水可能量は2万1500tになりますが、昨年度の一日の平均配水量は約8千t。一日の最大配水量は12月31日に記録した1万896tでした。現状では『浄水場の規模が半分になってもまかなえるのではないか?』と思われてしまいそうです。しかし、これは白馬村が観光地という特色もあり、一年を通じ時期的に多くの観光客が利用されること、そして将来も見据えた上で浄水場を建設してきた結果にあります。配水量が減少している要因は、少子化による人口減少をはじめ、トイレや洗濯機など節水への取り組みが普及してきたことなどが大きな理由と考えています。白馬村の水道事業は昭和39年にスタートし、56年が経過しました。水道管については、総延長が約200kmありますが、施工されてから40年以上が経過し、延長は73kmあまりで、布設替えと言われる水道管の更新や耐震性能の向上について、今後計画的に取り組んでいく必要があります。白馬村の給水区域は、家屋が点在しており、給水人口に比べて水道管延長が長いことや、給水区域の地形が複雑で標高差もあることから、ポンプ施設や配水池を数多く必要とすることなど、事業をとりまく環境は厳しい状況にあります。このような状況においても、安全で安心な水道水を供給するため、皆様には使用量に応じて水道料金のご負担をいただくこととなります。何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願い致します。お問合せ 白馬村役場 上下水道課 電話:0261-85-0714(直通)【参考】市町村ごとの水道料金について、30立方メートルを使用した場合で比較をすると、白馬村の水道料金は大北管内では大町市に次いで2番目に安くなります。その値段は、長野市よりも安い料金です。** ご理解ご協力をよろしくお願いします **「二股水源」 取水口の雪どけ水は透きとおっている