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概要

広報はくば10月号

21お問合せ 白馬村役場 農政課農林係 電話:0261-85-0766野生ザル対策について(その1)近年、白馬村でも野生のサルが時期によっては群れになって出没するようになりました。これから冬になるまでしばらくの間はサルが活発に活動する時期です。サルの被害もこの時期に増加していますので、村民の皆様には次の点をご理解いただき、サルの被害防止に御協力をお願いします。1.サルについての知識をつけるサルの行動は早朝と夕方が採食のピークで、日の出から日没までの明るい時間だけ活発に活動し、夜間は活動しません。高い学習能力を持ち、集落内の食べられるものを覚えていきます。〇人なれレベルⅠ. 人の姿を見れば逃げる。Ⅱ. 人の姿を見ても採食し続け、追わないと逃げなくなる。Ⅲ. 山林から離れて、人前に姿をさらしても堂々としている。追われても一気に逃げず、食害が続く。Ⅳ. 人家周辺を徘徊するようになり、簡単には逃げない。人を威嚇する場合もある。Ⅴ. 人家や商店などの食物も荒らすようになる。道路上などで人にエサをねだるようになる。噛み付いたり引っかいたりする人身事故が発生する。放置しておくと、サルは人に慣れていきます。サルを見つけたらすぐに対策が必要です。2.サルに狙われない集落環境づくり〇エサになるものを野外に置かないサルはいつでもエサを狙っています。軒先など屋外にはエサとなるような農作物を保管しないでください。収穫されない野菜や、お墓のお供え物などもエサにします。集落全体でサルのエサを減らしましょう。サルにとって集落の「エサ場」としての魅力をできるだけ下げることが重要です。畑荒らしを覚えた群れは、山の群れよりも栄養状態が良くなるため、山の群れより出産の回数が増え、サルの数が増えはじめます。群れの中で畑のエサで育ったサルが多数を占めるようになると、山で生活することが困難になり、やがては家屋内の食物や、人が持っている食物まで奪うようになります。〇家や畑の周りの見通しを良くするサルは森で生活する動物なので、見通しの良いひらけた場所を警戒します。藪や草が茂っている場所はサルの隠れ場所になるので、きれいに切り払って見通しを良くしましょう。〇柵を作ってサルが侵入しづらくする畑や家庭菜園の周りに柵を作るのも有効です。仮に侵入を防げなくても、侵入するのに時間が掛かれば、サルはそれだけで嫌がります。柵は、侵入防止ではなく、侵入を手間取らせる障害物という考え方で、サルが手間取っている間に追い払いをすることが重要です。〇サルの目から食べ物を隠す柵を作るのと合わせて、サルの目から食べ物を隠しましょう。サルはトウガラシ、コンニャク、シソ、ゴボウ、ショウガ、ワラビなど、辛味や香り、アクの強い植物を嫌がります。守りたい野菜の周りに、サルが嫌がる野菜や背の高い観賞用の花を植えて、サルの興味をそらすと効果的です。***** 次回(11月号)に続く *****