白馬村気候非常事態宣言
宣言の概要
2019年12月、白馬村議会12月定例会の冒頭あいさつにおいて「気候非常事態宣言」が表明されました。壱岐市、鎌倉市に次いで日本国内で3自治体目、長野県内では初の表明です。
宣言に至った背景
北アルプス白馬連峰のもと、四季を通じた類い稀な山岳自然環境と里山の美しい景観に恵まれた白馬村は、「魅力ある自然を守る村」を村づくりの基本目標としてきました。 環境省しかし気候変動の影響で雪が降らなくなるリスクが現実のものとなりつつあり、観光・農業・水資源への深刻な影響が懸念されていました。
宣言の直接のきっかけとなったのは、2019年9月の「グローバル気候マーチ」を企画した白馬高校2年生3人の署名活動でした。彼らが村長に対して宣言を求める署名を届け、それを受ける形で村議会冒頭で宣言が行われました。
宣言の主な内容
地球温暖化に起因する気候変動を極めて深刻な脅威と位置づけ、この危機的状況に正面から向き合い、将来の村民に持続可能な社会を引き継いでいくため、再生可能エネルギーへのシフトをはじめとする活動に取り組むことを宣言しています。 環境省 具体的な数値目標として、2050年における再生可能エネルギー自給率100%が掲げられています。
その後の展開
翌2020年2月にはゼロカーボンシティ宣言も行い、さらに2022年には「白馬村のゼロカーボンビジョン~白馬村気候非常事態宣言に向けた基本計画~」を策定し、ゼロカーボン達成に向けた具体的なロードマップが描かれました。
白馬村気候非常事態宣言 (PDFファイル: 106.4KB)
白馬村気候非常事態宣言
2020 年度以降の地球温暖化対策の枠組みとして、温室効果ガスの排出量が急増している中国、インドを含む196の国連気候変動枠組み条約加盟国が、気候変動の脅威とそれに対処する緊急の必要性を認識し、その対処の必要性を目標とした「パリ協定」の本格的な対策が始まります。
2030 年までに地球温暖化対策の行動を引き上げなければ、産業革命前の水準から地球の平均気温上昇を1.5°Cに抑制する道は閉ざされると言われており、人類が、1.5°C目標の実現のため、これから 5 ~10 年が最後のチャンスと認識するとともに、覚悟を持って行動を実施できるかが、生活や経済、ひいては地球の行く末をも決定付けることとなります。
世界の温室効果ガス排出量は、今もなお増加を続けております。今こそ、危機感を共通認識するとともに、地域社会における資源循環を高めながら、気候変動に対する取組を大きく加速させなければなりません。
日本でも、これまで感じたことの無い酷暑、台風の強力化、短時間における集中豪雨など、全国各地で気候変動に起因すると考えられる異常気象が多発し、これにより多くの被害が発生しております。
本村は、雄大な北アルプス白馬連峰のもと、国内外の人々を魅了するパウダースノーを含め、四季を通じて類い稀な山岳自然環境と、里山をはじめ姫川源流など豊かで美しい自然と景観に恵まれています。
これまで、将来の村づくりの姿を、北アルプス山麓の自然に恵まれた村であるからこそできる「むらごと自然公園」と位置付け、現在は「魅力ある自然を守る村」を村づくりの基本目標として本村の発展を目指してまいりました。
地球温暖化に起因する気候変動は、本村にとっても極めて深刻な脅威であり、雄大な自然の恵みを受けてきた本村だからこそ、今こそ、村民とともに気候変動に対して行動を起こさなければなりません。ここに気候非常事態を宣言することにより、この危機的状況に正面から向き合い、再生可能エネルギーにシフトするなど、将来の村民に持続可能な社会を引き継いでいけるよう、次の活動に取り組みます。
- 「気候非常事態宣言」により、村民ともに白馬村から積極的に気候変動の危機に向き合い、他自治体の取り組む模範となります。
- 2050 年における再生可能エネルギー自給率100%を目指します。
- 森林の適正な管理による温室効果ガスの排出抑制に取り組むこと等により、良質な自然循環をを守ります。
- 四季を肌で感じることができるライフサイクルや、四季を通じたアクティビティの価値観を、村民一人ひとりが大切にします。
- 世界水準のスノーリゾートを目指すために、白馬の良質な「パウダースノー」を守ります。
令和元年(2019年)12月4日 白馬村長 下川正剛
Climate Emergency Declaration
Hakuba village is the base in a magnificence North Alps Hakuba mountain range, it is blessed with an extraordinary mountain natural environment through four seasons including the fascinate powder snow which charms to people of domestic and abroad, and also the mountain and Himekawa river source are abundant in rich and beauty of nature.
A concept of future activation of a rural community, the whole village was developing as a nature park, because it is a village blessed with nature in the North Alps foot of a mountain, we aimed to keep a wealth of nature as a basic target for development of a village up to now.
Therefore we have to start action to a climate change now. Hereby climate emergency situation is declared. The variation in climate caused by global warming has been a very serious threat for Hakuba village which has been blessed with extraordinary nature. We work on the following activity so that we can give the sustainable society to a future villager, and we are confronted with this crisis from the front and shifting to renewable energy.
- By climate state of emergency declaration, we will be confronted with a crisis of variation in climate aggressively from Hakuba village and be a model of other villages, towns and cities.
- We aim at 100 percent of renewable energy self-sufficiency rate in 2050.
- We work on discharge restraint of a greenhouse gas by proper management in a forest and defend good natural circulation.
- The villagers make important for the life cycle and the sense of values of activity thought four seasons.
- We protect the good powder snow in Hakuba to aim a snow resort of the world standard.
December 4, 2019
A mayor of Hakuba village Mr. Masatake Shimokawa







更新日:2026年03月12日