基本構想
白馬村第6次総合計画の基本構想について、令和7年第4回白馬村議会定例会で議決されました。
2026年度から2035年度までの10年間、まちづくりの基本的な方針として行動指針や将来像を定め、村民一人ひとりが幸せを感じられる地域を目指します。
基本理念
共に生き 豊かさを育む
支え合いと幸せがめぐる Best Living Village
白馬村の財産は、豊かな自然環境と、この地に住む私たち村民です。
豊富で良質な水資源や固有種・希少種も含めた生物多様性等の豊かな自然環境、雄大な山岳景観と里山の田園風景、そして白馬村民の暮らしの営みの中で育まれてきた歴史や文化、村民性は、白馬村の象徴となっています。
自然と共に生きること、そして人々と共に生きることは、これまでも、これからも、白馬村民の大切な価値観です。自然環境の豊かさも、心の豊かさも、人とのつながりなどの社会的な豊かさも、経済的な豊かさも、みんなで育み、みんなで享受・共有することが、白馬村民の幸せにつながります。
また、白馬村では、地域住民による共同作業や民宿文化が根付き、思いやり支え合う関係性や、白馬村を訪れる人々をあたたかく迎え入れるおもてなしの精神を大切にしてきました。さらに、昭和から平成、そして令和にかけて、人々の移動が活発・広範になり、国内外からの移住者や季節労働者も増加する中で、「村民の多様性」も白馬村の特徴となりつつあります。一方で、価値観の多様化等により地域の絆の希薄化や伝統・文化の継承が難しい状況も生じてきています。価値観や文化が違ってもお互いを理解・尊重し合い、対話と学び、寛容性も大切にしながら、移住者・来訪者にも地域の歴史や文化の理解を促し、支え合い共に生きることで感謝や幸せが循環する村を目指します。
変化が激しく未来の予想が難しい時代を迎えている今、この先の10年間を見据え、量よりも質を重視し、安定的でゆるやかな成長や持続可能な地域を次世代に受け継いでいくことが求められています。白馬村は、2023年(令和5年)に国連世界観光機関の「Best Tourism Villages」に選定され、観光的な側面から高い評価を受けました。さらに一歩進んで、村民一人ひとりが白馬村での暮らしを存分に楽しみながら、豊かで幸せに暮らし続けられる「Best Living Village」を実現することで、「白馬村に住み続けたい」と思う人や、「白馬村に帰ってきたい」と思う子どもたちを増やしていきます。
白馬村の価値
自然環境
豊富で良質な雪や世界的にも稀少な氷河をはじめとする水資源や、高山帯から里山にかけて広く分布する固有種・希少種も含めた多種多様な生態系など、豊かな自然環境は白馬村のかけがえのない財産です。今あるものは守り、失われたものは回復・再生して、より良い形で次世代に受け継いでいきます。
山岳景観と田園風景
標高3,000m級の北アルプスと農の営みにより守られてきた田園風景は、四季折々の美しさで国内外の人々を魅了し続けています。世界に誇れる山岳景観と、日本の原風景ともいえる田園風景の共存は、白馬村の普遍的で象徴的な価値として守り続けます。
地域の歴史と文化
登山やスキー、民宿など白馬村を代表する文化に加えて、古くから受け継がれてきた村内各地区の伝統行事や農の営み、食文化、雪国の暮らしなども、先人たちの知恵と努力によって築かれた白馬村特有の財産です。オリンピック・パラリンピックを成功に導いた経験も含め、これらの文化や精神を次世代へと継承し、郷土愛を育みます。
村民性と多様性
村民同士の支え合いやお客様をあたたかく迎えるおもてなしは、私たち白馬村民の風土精神です。また、国内外からの移住者や季節労働者も多く、村民の多様性も白馬村の特徴であり、それを受け入れてきた村民の寛容性も大切にしていきます。
白馬村を愛する「白馬人」として大切にしたい心意気
人とのつながりと支え合い(関係性)
雪国の農村であった白馬村は、農作業や茅屋根の葺替え、通学路の雪踏みなど、村民の共同作業や支え合いが暮らしに根付いていました。国内外からの移住者の増加や価値観の多様化により、地域社会のあり方が変わりつつありますが、2014年(平成26年)の神城断層地震では地域住民の共助により死者がなかったことが「白馬の奇跡」と高く評価されました。
人とのつながりを大切にして、支え合いながら暮らすことで、社会的な豊かさを育み、村民の幸せにつなげていきます。
おもてなしと思いやり(村民性)
民宿の発祥・広がりと同時に、村民のあたたかいおもてなしが多くのお客様の心を打ち、たくさんの常連客(ファン)を生み出しました。さらに、長野冬季オリンピック・パラリンピックでは各国から多くのゲストを迎え入れ、世界に「HAKUBA」の名が知られるきっかけになりました。
地域に根付くけ助け合いや思いやりの精神を、日々の暮らしの中で大切にしていくことが、国内外からの移住者や来訪者を受け入れる寛容性にもつながり、白馬村の魅力をより豊かなものにしています。
「今だけ・自分だけ」という利己的な考えではなく、「次世代も、みんなも」という利他的・協調的な想いが村内に連鎖していく地域を目指します。
自治と協働
白馬村では、集落単位で様々な活動を行うなど、「自分たちの地域のことは自分たちで担う」という自治の精神が根付いています。また、白馬村第4次総合計画において「住民と行政との協働」をキーワードに掲げて以来、村民の主体的な活動を重視してきました。さらに、長野県の総合5か年計画においても、「学びと自治」が共通視点に掲げられています。
人口減少・少子高齢時代を迎える中で、より良い社会にしていくためには、地域の課題を自分ごととして捉え、村民同士、事業者・行政も協力して行動していく必要があります。
対話と学び
価値観の多様化やグローバル化の進展により社会構造が複雑化し、変化が激しく不確実な時代を迎えています。様々な外的要因の影響を受けやすい白馬村では、ますます未来の予測が困難な状況になっています。
そのような時代だからこそ、白馬村第5次総合計画の基本理念である「多様であることから交流し学びあい成長する村」を継承し、価値観や文化が違ってもお互いを理解・尊重しあい、立場や組織を超えて対話しながら学ぶことで、時代や社会の変化に適応して、より良い地域をつくっていきます。
前向きに挑戦する心
白馬村の歴史を振り返ると、登山、山岳スキー、民宿発祥、スキー場開発、オリンピック・パラリンピックの開催など、失敗を恐れず新たな挑戦を積み重ねてきました。その結果として、世界中から人々が訪れる国際的な観光地に成長・発展を遂げています。
美しく住みやすい白馬村を次世代に受け継いでいくためにも、今を生きる私たちも変化を恐れずに行動していくとともに、挑戦する人を応援する気持ちや失敗に対して寛容であることも大切にして、前向きで積極的な地域性を育みます。
白馬を愛し楽しむ心
白馬村には、スキーや登山など地形や自然環境を活用した様々なスポーツや遊びを楽しむことができます。また、多くの人々が行き交うことで生まれた文化や芸術なども多く根付いています。
地域の歴史や文化を尊重し、時には非効率や不便さもなども受け入れ、村民自らが白馬村での暮らしを楽しむことで、自らが健康で幸せに生きるだけでなく、地域への誇りが生まれ、人を惹きつけ、次世代にもその価値を伝えることができます。
白馬の自然と人を愛し、生きがいを感じながら、白馬村民らしく暮らすことを大切にします。
基本目標
しぜん ― 自然と共に生き、自然の豊かさを育む
【現状】
豊かな自然環境、北アルプスの雄大な山岳景観と里山の田園風景は、白馬村の財産です。四季折々の風景と澄んだ空気、清らかな水は白馬村民の暮らしを豊かにしています。
一方で、気候変動による降雪量の減少や極端な気象による自然災害の激甚化、生物多様性の喪失、生活様式や産業構造の変化による森林や農地の管理不足など、多くの課題も生じています。
【目標】
豊かな自然環境と唯一無二の白馬村の景観を次世代に受け継ぐためにも、今あるものは守り、失われたものは再生・回復し、豊かで美しい白馬村を育みます。
気候変動対策として脱炭素社会を実現するとともに、生物多様性の回復、水資源の保全、廃棄物を出さない資源循環等を推進し、「自然と共に生き、自然の豊かさを育む村」を目指します。
ひと ― 人と共に生き、心の豊かさを育む
【現状】
白馬村に住む人々、集う人々は、自然環境と同様に白馬村の貴重な財産です。人口減少・少子高齢社会にありながら、移住者も多く、白馬村には多様な人々が暮らしています。
一方で、価値観や文化・言語の違いによる地域のつながりの希薄化や、担い手の減少による一人ひとりの時間的・精神的ゆとりの減少、若年層の流出等が課題となっています。
【目標】
子どもたちの夢を育み、若者が挑戦し、高齢者も生きがいを持って暮らせるよう、村民の主体的な活動を支援しながら、子育て・教育・福祉の充実を図ります。
地域の担い手確保や教育環境の充実、持続的・安定的な地域経営のためにも、若者や女性に選ばれる地域づくりに取り組みます。
地域の歴史・文化を尊重する意識を育み、遊びや学びを通じて多様な人々が交流し、お互いに認めあい学びあうことで、「人と共に生き、心の豊かさを育む村」を目指します。
まち ― 安心して快適に暮らし、社会的な豊かさを育む
【現状】
厳しい気候や地形にありながら、安全・安心な生活を確保するため、道路や河川、水道等の社会基盤・生活基盤の整備を進めてきました。
老朽化しつつある各種施設・設備の維持・更新や公共交通の充実、住宅不足等が課題となっています。また、災害への備えやデジタル技術の活用等による効率的なサービスも求められています。
【目標】
社会基盤・生活基盤を適切に維持・更新し、防災・減災の取り組みを推進するとともに、定住を望む人が地域で暮らし続けられるよう、住環境の整備等に取り組みます。
デジタル技術の活用や公共交通の充実により、利便性や住みやすさを確保し、「安心して快適に暮らし、社会的な豊かさを育む村」を目指します。
しごと ― 地域資源を活かし、経済的な豊かさを育む
【現状】
観光は白馬村の基幹産業であり、冬季だけでなく四季を通じて国内外からお客様が訪れるまでに発展しました。しかしながら、繁忙期の混雑や様々なトラブルの増加、国際情勢や災害・感染症等の外的な不安要素、海外資本の参入による経済的漏出など課題も多くあります。
また、里山や田園の風景を守り食料やエネルギーの自給率を高める農林業の振興や、多様な働き方の希望を叶える新たな産業の創出も求められています。
【目標】
関係団体や事業者と連携し、需要の平準化による通年雇用の確保や人手不足の解消を図り、質の高い観光サービスの提供や多面的機能を有する農林業の活性化に取り組みます。
新たな産業創出や事業承継を推進し、安定した雇用を創出することで定住を促進し、地域内循環を高め、「地域資源を活かし、経済的な豊かさを育む村」を目指します。
この記事に関するお問い合わせ先
総務課 企画政策係
〒399-9393
長野県北安曇郡白馬村大字北城7025
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更新日:2025年12月29日