茂山狂言会
狂言は、台詞と仕草によって構成され、一般庶民のちょっとした失敗話などユーモラスに富んだ喜劇で、現代のコントのようなものです。
「古典」や「伝統」という言葉には「難しいもの」という先入観を持たれるかもしれませんが、狂言の台詞には口語体が用いられ、現代の言葉とあまり変わりません。
日時
令和4年6月18日(土曜日) 19時開演(18時30分開場)
会場
白馬村ウイング21文化ホール
チケット
全席自由
※感染症対策のため、座席を制限します。
一般:2,000円
高校生以下:1,000円
(当日券はいずれも200円増)
友の会会員:1,500円
【プレイガイド】
- ウイング21
- 明寿堂
- 道の駅白馬
- クリーニングアピア白馬店
- 太田薬局
- 喫茶店ぷぅ
- 北村時計店
- 大町市文化会館
- 白馬村教育委員会事務局(生涯学習スポーツ課)
演目
棒縛(ぼうしばり)
留守になると家来たちが酒を盗み飲みするので困っていた主人。そこで次郎冠者を棒に、太郎冠者を後ろ手に縛って出かけてしまいます。 不自由な格好で留守番をするはめになった二人ですが、それでもやはり酒が飲みたくなります。二人で協力し工夫を重ね、ついに酒にありつきます。
二人が酒宴を繰り広げているところに用事を終えた主人が戻ってきて……。
昆布売(こぶうり)
お供を連れず自ら太刀を持って出かけた大名が昆布を売る商人に声をかけ同道することを強いり、脅して太刀を持たせます。従者扱いされた昆布売はやがて我慢が出来なくなり太刀を抜いて逆に大名を脅し立場を逆転させます。その脅しはだんだんとエスカレートしていき……。
延命袋(えんめいぶくろ)
口うるさい女房に嫌気がさした夫は、太郎冠者に里帰りした女房のもとへ離縁状を持っていかせます。それを見た女房は激怒して直接返事をしたいと帰宅し、どうしても暇をとらせる(別れる)のなら“暇のしるし”が欲しいと言います。夫が何でも好きなものを持っていけと言うので、女房は持参した袋を広げて……。
出演者
茂山 あきら (しげやま あきら)
3歳の時 狂言「以呂波」のシテにて初舞台以来、「三番三」「釣狐」「花子」を披く。 1976年、花形狂言会を発足。古典狂言のみならず、小松左京作SF狂言「狐と宇宙人」他、『木竜うるし』(1978)『死神』(1981)等の新作狂言や千年振りの復曲「袈裟求」など演じ、狂言の大衆化に力を注いできた。
またアメリカ人ジョナ・サルズと共に「NOHO(能法)劇団」を主宰。ベケット・イエイツの不条理演劇、英語狂言など海外公演を行う。
その他演出家としてもオペラ、新劇、能法劇団、新作狂言等を手掛け「舞台マルチ人間」を目指している。
著書に「京都の罠」(KKベストセラーズ)がある。
茂山 茂 (しげやま しげる)
1975年故五世茂山千作の次男として生まれる。四歳で初舞台。1994年に、従妹の宗彦、逸平らと「花形狂言少年隊」を結成し活動する。また2000年より2005年まで「教育的古典狂言推進準備研修練磨の会TOPPA!」を千三郎、正邦(現千五郎)、宗彦、逸平、童司(現千之丞)と共に主催。2006年より「HANAGATA」を正邦(現千五郎)、宗彦、逸平、童司(現千之丞)と共に再開。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として活動している。2015年より兄の正邦(現 千五郎)と共に「傅之会」を発足。自らの伎芸の研鑽だけではなく、次世代の育成にも力を注ぐ。2012年京都府文化賞奨励賞を受賞。
茂山 千之丞 (しげやま せんのじょう)
本名茂山童司。1986年、『魔法使いの弟子』(NOHO劇団)で初舞台。これまでに『千歳』、『三番三』、『釣狐』、『花子』を披き2018年12月三世千之丞を襲名。
語学に堪能でNHK語学番組に出演をしていた他、国内外でバイリンガル狂言公演を行う。作・演出を手がける「新作"純"狂言集マリコウジ」、「ヒャクマンベン」を主宰。オペラの脚本・演出を手掛けるなど狂言師としての枠を超えて精力的に活動中。2019年第37回京都府文化賞奨励賞受賞。
丸石 やすし (まるいし やすし)
二世茂山千之丞と『運命の出会い』(自称)があり入門。NOHO劇団公演を含め、海外公演にも多数参加。1984年に、同門 網谷 正美・松本 薫らと共に「三笑会」を結成。27年間、年5回の「狂言三笑会」(発足当時は「狂言勉強会)開催し、2011年のファイナル公演まで131回数を重ねた。また1996年アメリカに演劇レクチャー講師として招聘される。
落語家を目指していた時代もあり、師匠故二世千之丞の影響もあってか、観客を楽しませる解説・司会は大変好評を得ている。平成17年度京都府文化賞功労賞受賞。
島田 洋海 (しまだ ひろみ)
同門では珍しい二世狂言師。幼少の頃周りの人より少しだけ狂言に接して育ち、大学在学時、ハードな旅の途中に狂言師を目指す事を決意する。卒業後、2002年十三世・茂山千五郎(五世千作)に入門、師事を受ける。同年京都能楽養成会入会する。
2009年京都能楽養成会を卒業し独立、同年京都能楽会に入会、故郷の岡山でも狂言普及のため活動している。2011年茂山家の同門5人で「五笑会」を結成。何か日本一といえる能力を付けるべく日々模索中。
増田 浩紀 (ますだ ひろき)
茂山あきらに師事。東住吉高校芸能文化科にて、授業の一環として茂山あきらに狂言を習い、狂言師となる事を決意。四天王寺国際仏教大学に入学と同時に、茂山千之丞社中「たけのこ会」に入門し、2002年、茂山 あきら及びニ世茂山千之丞に師事。
2009年、京都能楽養成会を卒業。京都能楽会所属。
2011年茂山家の同門5人で「五笑会」を結成。また、尾張万歳や、のぞきからくりなどの実演活動も行っている。
注意事項
- 来場者把握のため、チケットの裏面に氏名と連絡先を記入の上でご来場ください。
- マスクの着用と入口での検温・手指消毒にご協力ください。
- 入館・退館・休憩の際などは会話を控え、他のお客様との距離を保ってください。
- 座席を制限していますので、間隔を空けてお座りください。
- 歓声や声援は控え、拍手でお気持ちをお送りください。
- 発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚異常等の症状がある場合には来場をお控えください。
- 感染症の状況により公演が変更・中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
- 公演が中止となった場合には、ウイング21 及び白馬村教育委員会事務局生涯学習スポーツ課窓口(白馬村保健福祉ふれあいセンター3 階)にてチケットと引き換えに払い戻しをします。
更新日:2022年06月30日