氷河の定義・概要

氷河の定義

「氷河」とは、「陸上で重力によって常に流動している多年性の氷雪の集合体」と定義されています。(日本雪氷学会,2014)

夏に融けきらずに越年する雪渓は「多年性雪渓」と呼ばれ、氷体を持つものもありますが、氷河との違いは「顕著な流動現象を示さないこと」とされています。(日本雪氷学会,2014)

日本国内で確認された氷河

  • 御前沢氷河(2012,富山県立山町)
  • 三ノ窓氷河(2012,富山県立山町)
  • 小窓氷河(2012,富山県立山町)
  • 内蔵助氷河(2018,富山県立山町)
  • 池ノ谷氷河(2018,富山県上市町)
  • カクネ里氷河(2018,長野県大町市)
  • 唐松沢氷河(2019,長野県白馬村)

氷河・多年性雪渓の形成

「降雪量」と「地形効果による積雪量(二次堆積)」が夏季の融雪量(消耗量)を上回る必要があります。

地形効果として、規模の小さい「吹きだまり涵養型」と規模の大きい「雪崩涵養型」に区分されます。

他の雪渓の現存氷河の可能性

白馬村では、不帰沢雪渓・杓子沢雪渓・白馬沢雪渓が現存氷河である可能性が高いとされており、2020年から調査を実施しています。

白馬大雪渓は氷河ではないの?

日本三大雪渓の一つである白馬大雪渓は、集水域面積が大きく、夏季の降雨を大量に取り込み雪渓底にアイストンネルを形成し、下部からの融解が進み厚い氷体が発達しないために、氷河ではなく多年性雪渓とされています。

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更新日:2021年03月11日