村長ブログ(令和7年1月16日)
明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、希望に溢れる輝かしい新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。
年末年始から大雪に見舞われ、ゲレンデコンディションは上々で多くのお客様にお越しいただいておりますが、一方で倒木等による停電や交通障害などが発生し、皆様には改めて日頃からの備えや、非常時の情報収集・対応などにご留意いただきたく、お願い申し上げます。
白馬村で生活される皆様がトラブルなく快適にお過ごしいただけるように、トラブルになりがちな事項をホームページにまとめましたので、ご確認ください。
6日は、仕事始め式で職員に訓示を述べました。
昨年は白馬村行政において、公共交通はじめ住民福祉向上のため様々な新たな取組を進めて来ましたが、住民生活に目を向けますと、依然、物価高騰等が続いており、コロナ禍からは脱却したものの、生活環境は厳しい状況もあり、そうした中で福祉施策を充実させていくためには、行政としても更なる財源の確保が必要となります。
今年度のふるさと納税額は過去最高であった昨年度を上回る状況で推移しており、皆様に感謝申し上げるところであり、この勢いで更なる財源確保に全庁的に取り組んでいきたいと考えており、職員には企業版ふるさと納税や各種交付金・補助金の獲得・活用にも更に一歩踏み込んで取り組んでいただきたいと伝えました。
また、物価高騰に加え、白馬村では地価の高騰などにより、経済活性化という側面では景気上昇している一方で、住民生活への課題も顕在化しています。白馬村行政だけで解決できる課題ではありませんが、出来うる取組を住民とともに積極的に進め、豊かに住み続けられる協働の街づくりを今こそ推進していかなくてはなりません。
本年はこうした施策を力強く推進していくための組織体制の構築も新たに進めていきたいと考えており、皆様のご理解のほどよろしくお願いいたします。


8日は、民生児童委員の岩井良三さんに、全国民生委員児童委員連合会会長表彰の伝達式を行いました。
岩井さんは、長年にわたり白馬村の主任児童委員として、地域の児童福祉向上にご尽力いただきました。
主任児童委員は民生児童委員のうち児童福祉に関する支援を専門的に担当し、関係機関と児童委員との連絡調整などを行います。
岩井さんの永きにわたる地域福祉向上へのご尽力に心より感謝申し上げますとともに、受賞をお祝い申し上げます。
9日は、長野県町村長会議が全国町村長会館で開催されました。
会議では、総務省自治財政局長による「令和7年度地方財政対策」について施策の説明がありました。
現在、物価高騰や人件費の高騰が続いていることから、行政においても各種施策を実行していく上での費用がこれまでより多く掛かることになり、これまでと同様の歳入では今の福祉水準が保てないということにもなります。
住民に手厚い福祉施策を実施していくためには、財源の裏付けがなくてはならず、白馬村では今回の大雪による除雪費等も嵩むことから、これまで以上に財源確保に力を入れていかなくてはなりません。
白馬村は、自治体の税収だけでは自治体運営が困難であることから国からの地方交付税交付金が支給される、いわゆる交付団体になっています。
長野県では軽井沢だけが不交付団体ですが、それ以外の自治体は全て国からの地方交付税を受け取っている交付団体です。
観光関連産業に従事している住民の多い白馬村では、観光が活性化されれば事業者や従事する住民の経済状況が向上し、税収も上がるという構造は確かにありますが、税収が上がった分は交付税の算出に影響して交付額が減るため、行政における歳入全体でみた場合には、それほど大きくは変化しないという特徴があります。
そのため、白馬村行政として今よりも多く財源を確保して福祉を充実するためには、コスト削減に加え、交付税の算出に影響しない「ふるさと納税」や「受益者負担による観光財源」などの獲得に取り組む必要があります。
こうした背景から、ふるさと納税の更なる推進や、登山協力金や宿泊税などお客様に負担いただく観光財源の導入が、福祉を充実し持続可能な地域づくりのために重要となってきます。
皆様には、引き続きのご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。
10日は、東京出張からの帰りの長野駅で、ちょうど長野県警による啓発イベントが開催されており、白馬村観光大使の国本梨紗さんが「一日通信指令課長」を務めていたので、応援のお声掛けをしました。
1月10日は「110番の日」。
110番は、緊急の事件や事故が発生したとき、いちはやく手配するための緊急通報用電話で、警察本部の通信指令課につながりますが、昨今、緊急でない電話や警察に依頼する内容でない電話が増えています。
ためらわず 正しく使う 110番
緊急性のない相談や問い合わせは、地元の警察署や県警本部、または警察相談電話(#9110)へご連絡ください。
国本課長、お務め有難うございます。
12日は、上越市の金谷山スキー場で開催された「レルヒ少佐顕彰会記念式典」に出席しました。
1911年1月12日に、オーストリア・ハンガリー帝国の軍人レルヒ少佐が、この地でスキーを伝え、日本におけるスキーの歴史が始まりました。
白馬村では、その2年後の1913年に初めてスキーが伝わり、今では全国・世界各地からお客様が訪れる国際リゾートになりました。
式典では、レルヒ少佐への感謝の言葉やお手紙の朗読、献花が行われました。
私は、「日本スキー発祥の火」を分火いただき、お礼の言葉を述べさせていただきました。
この火は、2月21日に開催予定の白馬八方尾根火祭りの松明滑走の種火となります。
地球温暖化が世界的に大きな課題となる中、雪の大切さやスキーの素晴らしさを伝えていくことは、私たちスノーリゾートに暮らす者の重要な役割でもあると感じています。
関係する皆様には、これからも多くの皆さんが、雪のある環境でスノースポーツを楽しんでいける未来を作り上げていけるよう、お力添えのほどよろしくお願いいたします。
14日は、長野県治水砂防協会姫川支部として、国土交通省砂防部への要望と、関係する皆様との意見交換を行いました。
姫川水系の流域は急峻で脆弱な地形であり、横沢村長が遺した「はじめに砂防ありき」の言葉どおり、砂防事業が入ったことにより住民が安全に暮らせる場所となりました。
今年は小谷村で平成7年に発生した「7・11」豪雨災害から30年の節目の年となります。
当流域では災害後も多くの砂防事業が行われていますが、一方で気候変動による線状降水帯の発生等による土砂災害が頻発化しており、白馬村でも一昨年の12月に土砂災害が発生し、そうした状況下で住民の生命・財産を守るためには、引き続き砂防事業を推進していかなくてはなりません。
今シーズンの豪雪も今後は雪崩の危険性もあり、雪崩対策事業も砂防事業の一環となります。
十分な予算獲得に向け、関係する皆様にお願いをし、私どもとしても引き続き出来る取組を実施してまいります。
皆様の砂防事業へのご理解をよろしくお願いいたします。
また、ハザードマップの確認や防災ナビの活用を重ねてお願いします。
豊富な雪でゲレンデは大変良いコンディションになっています。
スノースポーツに温泉に、魅力たくさんの冬の白馬を是非ご堪能ください。
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総務課 総務係
〒399-9393
長野県北安曇郡白馬村大字北城7025
電話番号:0261-72-7002 ファックス:0261-72-7001
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更新日:2025年01月16日