村長ブログ(令和7年3月3日)

2月下旬になり、大雪が収まって、連日の晴れ間も見えるようになりました。

 
 
一般財団法人全国レンタカー協会要望
一般財団法人全国レンタカー協会要望

19日は、出張で上京した折に、一般財団法人全国レンタカー協会に立ち寄り、専務理事に白馬村の現状をお伝えし、要望書を提出いたしました。

訪日客の増加により、レンタカーでお越しになる海外からのお客様が増えています。
特にこの冬は大雪なこともあり、レンタカーによる事故やトラブルも多くあります。

村としても、雪道での運転時の注意事項やマナーをまとめ、日本語と英語のチラシを作成して啓発をし、警察も各種対応をしていただいていますが、現地に着いてからの対応には限界があるため、レンタカー貸し出しの際にお願いしたいことや、車中へのステッカーの貼り付けなどを要望しました。

 

全国レンタカー協会要望
全国レンタカー協会要望

具体的には、雪のある地域へ行くお客様へは、スタッドレスタイヤを着用している四輪駆動車を貸し出すようにしていただく、雪道運転の注意事項につき説明する、また雪国いかんに関わらず日本の標識についてしっかり説明する、間違えやすいものは車内にステッカーで貼って注意喚起する、私有地や公共でない場所に駐車しないよう注意する、少しでも飲酒した場合は運転してはいけないことを伝えるなど、特に日本での運転に慣れていない訪日客には徹底していただきたい旨、お願いしました。

同様のお願いは、観光庁にも以前していますが、2030年の訪日客目標6,000万人を掲げて増加を目指す前に、受け入れ体制を整えることを国としてもしっかりとして頂きたいと思うところです。
現状で受け入れ体制に課題が生じている状況ですので、まずはその整備が優先であると考えており、村としても出来る整備を進めてまいります。

 
 
小林陵侑選手
小林陵侑選手

21日は、北京冬季オリンピック金メダリストで先の札幌ワールドカップで連覇を果たしたスキージャンプの小林陵侑選手が、白馬村役場にお越しくださいました。

小林選手は、現在ノルウェーで開催されている世界選手権に向けたトレーニング合宿を白馬村で行い、そのご報告に村長室にお越しくださいました。
また白馬北小学校の児童がジャンプ台の改修のための資金集めをしていることをニュース記事を見て知ったとのことで、急遽白馬北小学校にも立ち寄ってジャンプ台を見てくださることになり、児童たちに応援のサインメッセージをくださいました。

白馬南小学校にもサインをいただき、さらにはその夜に開催された白馬八方尾根火祭りのステージにもサプライズで登壇いただきました。
多くの皆さんに沢山の夢と感動を与えてくださり、本当にありがとうございました。

 

 
白馬八方尾根火祭り
白馬八方尾根火祭り

白馬八方尾根火祭りでは、オープニングで来賓挨拶をしました。

こうしたイベントでの挨拶は、多くのお客様に自身の声を生で届けることの出来る貴重な機会でもあります。
白馬村にお越しいただいたことへの感謝と火祭りを楽しんでいただきたいという言葉に加え、歴史ある火祭りを通じて、地域文化を理解し、白馬村の歴史や伝統や地域の暮らしに敬意を払っていただきたい旨を、日本語と英語でお伝えしました。

八方尾根火祭りのプログラムも時代の変化とともに少しずつ変わって来ていますが、オープニングの松明滑走やおんべの点火、木遣りなど、神事の要素のあるものが盛り込まれており、地域文化の継承として大変意義のあるものであり、今後も大切にしていただけると有り難く思うところです。

主催されました八方尾根観光協会の皆様、お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。

 
 
全国高等学校選抜スキー大会ノルディック種目の表彰式
全国高等学校選抜スキー大会ノルディック種目の表彰式

22日は、全国高等学校選抜スキー大会ノルディック種目の表彰式にプレゼンターとして参加しました。

全国の強豪が白馬に集結し、19日から熱い戦いが繰り広げられ、22日が最終日でした。
この日は大変寒かったのですが、選手の皆さんはそうした中でも日頃のトレーニングの成果を発揮し、エネルギー全開で走り抜けており、大変感激しました。

表彰式では、白馬北小ジュニアクロスの皆さんと一緒にプレゼンターを務めさせていただき、大変嬉しく思いました。
入賞した皆様、おめでとうございます。

大会運営にご協力いただきました役員、関係者の皆様、自衛隊松本駐屯地の皆様、大変ありがとうございました。

 
 

23日は、過日取材を受けた「ビートたけしのTVタックル」の放送がありました。
この冬は、白馬村に多くの海外からのお客様が来ていることからメディアの取材が多くあるのですが、中には過剰報道や切り取り報道も多く見られたため、今回のものがどういう風に放送されるか心配でしたが、公平で正確な報道であったと感じ、丁寧にディレクターとやり取りした甲斐があったと有り難く思いました。

日本のスキーブーム終焉でお客様が減り、白馬村も大変な時期を海外からのお客様がお越しになってくださったことで回復してくることができたので、海外も含め多くのお客様に来ていただいていること自体は有り難く思っているという前提を伝えてくださいました。

またそうした中で、実際に出ている行政課題として、財源の問題について、白馬村として出来る宿泊税などの財源確保の取組を紹介していただいた上で、村としては出来ない外資などによる取引から生じる利益の地域への還元について国として考えて欲しいということを伝えていただきました。

加えて言うのであれば、白馬村は地方交付税を受ける交付団体であることから、観光など経済が活性化して税収が上がっても、その分交付税が抑えられ、歳入が大きくは増えないことから、交付税算出に影響しない財源が必要になるということです。

報道がされることにより、大変な課題を抱えているというネガティブなイメージを持たれてしまう部分もあると思いますが、実際に発生している大きな課題であり、持続可能な地域づくりのために国にも本気で考えていただき改正等していただかなくてはいけない事象なので、こうしたマスメディアでの正しい報道を通じて広く課題認識をしていただくのは、一つの未来への可能性だと感じています。

ご取材いただきました関係者の皆様、ありがとうございました。

 

太田雄貴さん
太田雄貴さん

25日は、日本初のフェンシング銀メダリストで国際フェンシング連盟理事およびIOC委員を務めておられる太田雄貴さんが、白馬村役場にお越しくださり、村長室で「オリンピック・パラリンピックレガシーの活用」ならびに「スポーツの力で人と地域をつなぐ取組」について懇談をしました。

白馬村は長野オリンピック・パラリンピックの競技会場として、いくつかの施設を有していますが、これまでもその活用や維持管理については重要なテーマとなっており、白馬村の財政面においても大きな課題の一つです。

現在白馬村ウイング21の初のネーミングライツパートナー募集を進めていますが、こうした試みを実現して来れるようになったのも、太田さんにJOC・IOCの担当をご紹介いただけた事がきっかけです。

白馬村からは、ジャンプ競技場でのウォータースポーツフェスの取組なども担当からご紹介させていただき、太田さんからはIOCとしてもオリンピックレガシーの活用は世界的にもテーマとなっていることから、白馬での活動も参考にしながら共に取り組み、スポーツの力で地域を元気にしていきたいと力強いお言葉をいただきました。

白馬村にお越しいただき有り難うございました。

 

 

全国学生岩岳スキー大会の開会式
全国学生岩岳スキー大会の開会式

26日は、全国学生岩岳スキー大会の開会式に参列しました。

全国各地から約1300人の選手の皆さんが白馬岩岳スノーフィールドに集い、52回目を迎える全国学生岩岳スキー大会が開催されますことを、大変嬉しく思い、心より歓迎申し上げます。

今年は大雪で、この時期もゲレンデ状況は大変良いため、選手の皆様には日頃の練習の成果を存分に発揮して全力で滑り抜いていただきたいと思います。

大会運営にご尽力いただいております皆様、ご協賛いただきました各社の皆様、大変ありがとうございます。
選手の皆様のご健闘をお祈りしております。

 
 
八方尾根リーゼンスラローム大会
八方尾根リーゼンスラローム大会

27日は、第79回八方尾根リーゼンスラローム大会が開催され、開会式と一部表彰式に参加しました。

リーゼンスラローム大会は、昨年まで数年間、大会時にゲレンデに十分な降雪がなかったことから、コースが短縮されて開催されていましたが、今シーズンはたっぷりの雪で、本来の名木山ゲレンデ下までの全コースを滑ることのできる大会となったことを大変嬉しく思いました。

当日は快晴の絶好のコンディションで、最初に男子80歳以上の部の競技を観戦しましたが、20名の皆様が出場されており、多くの皆さんが長いリーゼンコースを滑り切って完走され、大変感動いたしました。

表彰式は4つほどの部門のプレゼンターを担当させていただき、地元から出場している親しい方も多くおり、嬉しく思いました。

入賞しました皆様、おめでとうございます。

 

 

28日は、宿泊税制度案に関する説明会を開催しました。

これまで長野県が導入に向けて検討を進めて来ています宿泊行為に対する税につき、パブリックコメントを受けて長野県の方針が固まり、現在開会中の県議会で条例の提出がされていることから、その内容を県のご担当よりご説明いただきました。
続いて、独自課税を検討している白馬村でも、検討部会や検討委員会における検討の結果に加えて、長野県制度の内容を踏まえ、白馬村の制度案を決定しましたので、その内容を担当課よりご説明させていただきました。

当初長野県が出して来られた骨子に基づき、白馬村でも検討部会の意見を元に観光振興税(仮称)の骨子を作成しパブリックコメントを行いました。県には低価格帯への配慮につき要望をして来たところ、今回県の方で免税点が当初の3000円から6000円に引き上がり、また定額一律300円を、経過措置として3年間は200円とする方針を出してこられましたので、一定の歩み寄りがあったものと考えております。

白馬村といたしましては、引き続き宿泊税以外の観光財源についても議論を進めるとともに、宿泊税についてこれまで同様に県の方針を受けた上で、白馬村の現状にあった形での制度を独自に設け、その使途や対象施設につき、公平・透明性を確保し、また徴収義務者である宿泊事業者の皆様のご負担を可能な限り減らせるよう検討を進めてまいります。

住む人も訪れる人も快適に暮らし過ごせる地域を実現するために、安定的な財源の確保に取り組んでいく必要があり、皆様にはこれまでの状況と今後の方針につきご理解をいただき、更なるご協力をお願い申し上げます。

 

3月景色

本日から3月議会定例会が始まります。

本定例会では来年度の予算案を提出します。
住民の皆様のより良い暮らしのため、限られた財源を効率的かつ効果的に配分して、最大の効果を上げるよう全庁体制で各種事業を推進してまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 総務係

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更新日:2025年03月03日