村長ブログ(令和7年3月17日)
3月に入り、少しずつ春の訪れが近づくのを感じる気候となってまいりました。
3日から、令和7年第1回白馬村議会定例会が始まりました。
いわゆる予算議会であり、来年度の予算審議がなされます。
今回は定例会初日に、私から予算編成方針につき、具体的な新規事業予算を中心に列挙して説明いたしました。
少し長くなりますが、以下にその内容をお示します。
今回の予算編成にあたり、これまで実施してきた基本的な福祉施策は継続した上で、私の公約を実現し、かつ直面する地域課題を解決するために、重点的かつ積極的に取り組む事業として、6つの柱を掲げました。
1つ目に「防災・減災のむらづくり」
昨今、線状降水帯の発生等により災害が頻発化・激甚化する中で、住民の生命・財産を守ることは、第一に優先すべき事項です。
来年度予算では、消防ポンプ車更新や消防団活動服購入費を盛り込んでいます。また災害備蓄品等の充実も図る予定ですが、これについては今年度中の予算で執行した方が有利と判断したため、今定例会提出の補正予算に計上しております。
2つ目に「気候変動と環境対策」
自然の恩恵に預かって生活や産業が営まれている白馬村にとって、気候変動への対策・対応は不可欠です。
今年度に続き、活性化企業人を活用したGX専門人材の設置をし、ゼロカーボンや生物多様性の回復に関する施策を推進する他、電気代の削減や売電収入獲得も期待できる公共施設への再エネ設備導入事業などを盛り込んでいます。
3つ目に「移住・定住の促進」
少子高齢社会を迎える中、持続可能な地域であり続けるには人口減少への対策が必須であり、移住しやすい環境や住み続けられる環境の整備、関係人口の創出が必要です。
来年度予算には、関係人口創出事業のほか、デジタル地域通貨の導入をし、地域内経済循環の促進を図るとともに、事業者の協力を得て「村民割引制度」を創設して「住みやすい村づくり」に取り組み、定住人口の増加につなげます。また空き家の活用への更なる取組と、移住定住事業推進のための地域おこし協力隊・集落支援員・副業型地域活性化起業人の活用、その他ふるさと人材奨学金返還補助金などを盛り込んでいます。
4つ目に「子育て支援と少子化対策の推進」
移住定住の促進同様に、人口減少社会において持続性ある地域であり続けるには、子育て世代が安心して子供を産み育てられる環境を作り、高齢者を支え合える地域づくりが必要です。
来年度予算では、令和6年度に建設方針が決まった子育て支援施設の建設について、令和7年度から本格的に着手し、施設の設計を行い、令和10年度開園に向けて準備を進めていきます。また、これまでの「はくばっ子応援交付金」や「小中学生のリフト無償化」を継続することに加え、更なる「学校給食費の負担軽減」や移住して保育士として就職する方を支援するための県と連携した補助制度を実施します。さらに、スクールバスをこれまでの試験運行・実証運行の結果を踏まえて、令和6年度実績を拡充した10ヶ月間運行します。具体的には、児童が歩くことによる通学路の危険箇所の把握や体力向上を目的に、4月5月を徒歩通学期間とし、6月から3月まで継続してスクールバス運行を実施します。
5つ目に「農林業の振興」
今年度も白馬村の基幹産業である農業の振興については重要施策として掲げましたが、近年のナラ枯れ被害発生や有害鳥獣への対策などの観点からは森林整備などの林業の振興も大変重要になっています。
来年度予算では、農業機械等導入等支援補助金、電動草刈機等購入補助金、有害鳥獣被害防止対策事業負担金、電気柵設置補助金の拡充を実施します。また、県の森林病害虫等防除事業を活用し、カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害対策を実施し、支障木や森林病害虫被害木の伐採に対する補助金と、病害虫防除のための薬剤購入に対する補助金を創設します。
6つ目に「世界水準と持続可能性を意識した観光の村づくりの推進」
観光関連産業に従事する住民や事業者が多い本村において、観光振興は暮らしの基盤として必須ですが、その持続性のための取組や住民が快適に暮らせる環境づくりが昨今の状況からより重要となっています。
これまでも行政として「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」や「持続可能な観光ガイドライン」国際認証ロゴマークなどを取得して持続可能な観光地経営のための国際基準への準拠を啓発してきましたが、行政のそうした動き以上に、政府のインバウンド受け入れ目標の高さや円安の影響もあり、訪日客が一気に増加したり消費や投資が旺盛になって来たりしていることから、住民生活への負荷が増えて来ている現状もあり、行政・住民・事業者・観光団体・来訪者が一体となって持続可能な観光地域づくりをしていく必要があります。
令和7年度に現在の観光地経営計画の計画期間が満了することから、令和8年度からは「観光地経営ビジョン」として全ての観光に関係する者の指針となる、持続可能な観光ガイドラインに準拠した、より環境に配慮し、より住民が安全快適に生活できる内容を加味したビジョンを策定します。また、その際に策定メンバーとして必要となる、自然環境や社会・健康・経済などが将来にわたって現在の価値を失うことなく続くことを目指すための専門人材である「サステナビリティコーディネーター」について、本村のGX統括監が日本版の持続可能な観光ガイドラインのテストの合格に加え、先ごろ国際版の研修を終了して試験に合格し、その資格要件を得たことから委嘱をしました。GX統括監には、気候変動・環境対策の任務とともにサステナビリティコーディネーターを務めていただきます。令和7年度予算は、この観光地経営ビジョン策定にあたり、以前観光地経営計画を策定した際のような外部委託はせずに大幅に減額をし、より白馬の現状に即した白馬らしいものとするために、観光に関わる幅広い分野から委員を選び、有識者を交えてビジョン策定を行うための費用を盛り込んでいます。
補助金・交付金等の有利な財源を活用するともに、限られた財源を効率的かつ効果的に配分して、最大の効果を上げるよう、これらの事業を全庁体制で推進してまいります。
また今年度は、個人版・企業版ともに「ふるさと納税」が過去最高額となりました。
ご支援いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。
4日は、白馬高等学校の卒業式が挙行されました。
県立高校ですが、白馬村と小谷村で大きく支援をしている地域の大切な高校です。
コロナ禍で全国募集が思うように出来なかった大変な時期を乗り越え、現在志願者が増加しているのは、生徒や先生たちの活発で魅力的な取組と、地域の皆様のサポートのお陰です。
大変有り難うございます。
在校生代表の送辞と卒業生代表の答辞が、生徒や学校生活の素晴らしさを表していました。
ご卒業おめでとうございます。
8日は、第49回白馬五竜スノーフェスティバルが開催され、歓迎のご挨拶をいたしました。
大変多くのお客様がお見えになっており、今シーズンの白馬の賑わいを改めて実感しました。
和太鼓の演奏や、松明滑走、ミュージック花火など、どれも非常に迫力があり感動的でした。
雪の中での各種演目は、特別感があり幻想的な雰囲気を感じ、心が洗われます。
白馬五竜観光協会の皆様はじめ関係者の皆様、お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。
13日は、白馬北小学校の卒業式に参列しました。
今回の卒業生とは、12月に一緒に給食を食べたばかりでしたので、よく知っているお顔の児童も多くいました。
卒業生と在校生の言葉の掛け合いや、卒業生が歌の最中に担任の先生に感謝の言葉を述べる姿に、胸がいっぱいになり、温かく愛情ある言葉の数々に感動しました。
このまま真っ直ぐに、感謝を忘れない優しい人に育っていって欲しいと願っています。
翌14日は、白馬中学校の卒業式。
4月からはそれぞれ自らの意思で決めた目標に向かって道を進むことになります。
校長先生が生徒に送った言葉が本当に素晴らしく、愛に溢れていてとても感動しました。
卒業生たちも感謝の気持ちを歌にのせて、心温まる合唱をしてくださり、大変思いやりに溢れた卒業式でした。
皆さんの洋々たる未来に、心からのエールを送ります。
15日は、信学会白馬幼稚園の卒業式でした。
園児たちとは、昨年4月にBSよしもとの「キクテレミルラジ265」のコーナー【おでかけ!全国うた自慢まち自慢】の収録の際、一緒に歌を唄ったのですが、卒業式の「お別れの言葉」の中に、その時のことが入っていてとても嬉しく思いました。
卒業する園児たちのお別れの言葉や歌は、先生やご家族への感謝の気持ちが沢山込められていて、毎年とても感動しますが、今回は「ピクニックの歌を村長さんと一緒に唄ったよ」という言葉を聞いて胸がいっぱいになりました。
一緒に唄って、白馬の素敵なPRをしてくれて本当にありがとう。
4月からは待ちに待った小学1年生です。
お友達と沢山遊んで、たくさん学んで、楽しい小学校生活を送ってくださいね。
ご卒業おめでとうございます。

同日は、白馬ジャンプ競技場で「ノルディックスキー子どもの日」を開催しました。
今年はたっぷりの雪で、この時期でも思う存分雪上でアクティビティを楽しむことが出来ます。
ジャンプ競技の表彰式に参加したり、子どもたちと一緒にスライダーに乗ったり、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
担当課職員の皆さん、運営にご協力いただきました皆様、大変ありがとうございました。
今後もオリンピックレガシーの活用に取り組んでまいります。

今シーズンは2月までの大雪で、3月後半もゲレンデ下まで滑走が可能です。
春スキー・スノーボードを是非お楽しみください。
ふるさと納税をしてリフト券を受け取れる「さとリフ」も是非ご活用ください。
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更新日:2025年03月17日