村長ブログ(令和8年3月)

3月は新たな旅立ちの季節。

村内各学校、保育園、幼稚園で、卒業・卒園式が挙行されました。

この春、卒業・卒園をされる生徒・児童・園児の皆さん、おめでとうございます。
新たな門出を迎える皆様の未来が、健やかに、愛情と思いやりに満ちたものになりますことを祈念しています。

卒業式や卒園式は、思い出や感謝の気持ちが込められた挨拶や歌に触れる場面が多くあり、いつも胸がいっぱいになります。
子どもたちが充実した素敵な時間を過ごすことが出来たことに嬉しさが込み上げるとともに、子どもたちの成長を見守り支えてくださった先生方やご家族、地域の皆様に感謝の念が込み上げます。

後ほど詳細を記載しますが、この度「白馬村こどもの笑顔応援条例」を制定し、3月定例会において可決いただきました。
「こどもまんなか社会」の実現に向け、地域全体で子どもの健やかな成長を支えてまいりたく、皆様の引き続きのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

3月定例会は2日に開会し、17日間にわたり令和8年度予算案などが審議され、原案のとおりお認めをいただきました。


令和8年度当初予算編成方針については、こちらをご覧ください。
【令和8年度当初予算編成方針】

 

そのうち、令和8年度の特色ある事業を以下に抜粋します。(単位は100万円未満を切り捨てています。)
いただいたご要望はすべて事業化したいところですが、限りある予算ですので、より効果が上がるように創意工夫のうえ予算計上をしていますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

・農業振興事業:3,500万円【農林業の振興と有害鳥獣対策】
安定的な農林業経営が行われるよう良好な生産環境を確保するとともに、野生鳥獣の生息域の分離や生息頭数の適正化を図るため、農業機械や充電式草刈機等の導入補助や広域的な鳥獣対策として、捕獲システム等の導入や電気柵の設置事業等を拡充します。

・介護予防・地域支え合い事業:1,700万円【児童福祉・高齢者福祉の充実】
子ども・子育て支援環境の整備と高齢者の社会参加促進のため、地域包括ケアを強化するとともに、ユニバーサルデザインのまちづくりを推進するため、介護福祉分野の担い手不足解消を図る対策として村外からの就職者に対する支援金制度を新たに創設します。

・心身障害者福祉事業:1億9,700万円、地域生活支援事業:900万円【児童福祉・高齢者福祉の充実】
高齢者等聞こえの不自由な方を対象に社会参加の促進を目的として、加齢性難聴者補聴器購入補助や講演会・各種会議等で聞こえをサポートする音声配信システムを導入します。

・学校給食センター事業:1億2,600万円【児童福祉・高齢者福祉の充実】
学校給食費について、保護者負担額の軽減措置(いわゆる無償化)が始まることを受け、小学生は国県補助金の不足分を村が補助を行い無償化、中学生については村からの補助を約2割から約4割に拡充し、保護者の負担を更に軽減します。

・移住・交流・集落支援事業:5,300万円【移住・定住の推進とコミュニティの活性化】
コミュニティ組織を活性化することにより、魅力とにぎわいを創出する取組を本格化するため、地域おこし協力隊や副業型活性化起業人を活用し、移住・定住や関係人口創出事業を推進するとともに、集落支援員を配置し、各地区の課題の把握や主体的な取組の支援を行います。

・防災事業:1,800万円【防災減災の村づくりと気候変動対策】
あらゆる自然災害から住民の生命と財産を守る災害に強いまちづくりを進めるため、近年発生した大規模災害の教訓や社会構造の変化に合わせて地域防災計画を更新します。

・観光地経営事業:4,000万円【持続性ある観光地域づくり】
環境的持続可能性・社会的持続可能性・経済的持続可能性を意識した観光地域づくりを進めるため、宿泊税以外の財源についても引き続き研究、検討を進めているところです。今年度は、法定外税、事業者分担金、利用者協力金など地域の実体経済を踏まえた新たな候補財源の研究を含め、財源検討の深化を図ります。


令和8年度白馬村一般会計予算をなるべくわかりやすく「ざっくり」と説明している「令和8年度版 ざっくりわかる 白馬村の予算」=通称「ざっくりさん」を白馬村行政公式ホームページにて公開予定です。また、白馬村役場総務課でも配布を予定していますので、お気軽にお問い合わせください。

白馬村独特の財政事情により、これまでなかなか実現できて来なかったいくつかの社会福祉施策を、今回盛り込むことが出来、日頃より村政運営にご尽力いただいております皆様に感謝申し上げるところです。


引き続き健全財政を維持しながら、より手厚い福祉の実現に向け取り組んでまいります。
 

3月定例会では、その他新たな条例等をお認めいただきましたので、そのうちのいくつかをご紹介します。

【白馬村環境基本条例】
本村は、2019年に「気候非常事態宣言」を発出して以来、気候変動対策を村政の重要課題と位置づけ、再生可能エネルギーの導入促進や脱炭素社会の実現に向けた各種施策に取り組んでまいりました。
こうした取組をさらに前進させるため、この度、国際的な気候変動対策ネットワークである「世界気候エネルギー首長誓約」に署名をいたしました。
北アルプスや姫川をはじめとする豊かな自然とともに暮らす白馬村にとりまして、気候変動は決して遠い問題ではありません。この署名は、国際的な基準のもとで、その歩みをより確かなものとする決意の表れであります。

この度の「白馬村環境基本条例」制定は、こうした一連の取組の基盤を実効的、整合的に整えるものであり、今後の環境施策推進において大きな礎となるものと考えております。
先人たちが守り育ててこられたこの豊かな自然と暮らしを未来の世代へ確実に引き継ぐことができるよう、引き続き取り組んでまいります。
皆様の変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【白馬村こどもの笑顔応援条例】
この条例は、「こどもの最善の利益」をすべての施策の中心に据え、家庭・学校・地域が手を取り合って子育てを支えるという、私たちの揺るぎない思いを形にしたものであります。
北アルプスの豊かな自然と、この村が育んできた温かな人のつながり。
こうした白馬ならではのかけがえのない財産を次世代へと引き継ぎ、すべての子供たちが「自分らしく」笑顔で成長できる村を、村民の皆様とともに築いてまいりたいと考えております。

本条例の策定にあたり、熱意を持って草案づくりに携わっていただいた関係者の皆様、そして日頃より子ども達の健やかな成長を見守り、支えてくださっている地域の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。

また、教育長の再任につき御同意を賜りました。
激動する社会情勢の中にあって、教育の継続性は極めて重要であります。
横川教育長には、教育委員会の独立性を尊重しつつ、その豊富な経験と高い識見を存分に発揮され、本村教育のさらなる発展に御尽力いただくことを期待しております。
村といたしましても、教育委員会と強固に連携し、未来を担う子供たちのため、教育環境の充実に更に取り組んでまいります。

新年度予算では、上記の給食費の支援のほか、村独自で3年前から給付している多子世帯応援給付金とは別に、地域通貨「アルプスPay」を活用した出産祝い金を創設しました。

今後も白馬村こども基本計画の基本理念「笑顔かがやき 健やかに育つ白馬のこども」の実現に向け、精一杯取り組んでまいります。
(*写真は以前許可を得て撮影したものです。)

 

要望の関係では、26日に長野県阿部知事に持続可能な観光地の実現に向けた要望書を提出しました。

白馬村は、近年国際的な山岳リゾートとして、コロナ禍を経てインバウンド需要の回復・拡大もあり、多くのお客様にお越しいただいております。しかしながら、世界的な観光需要の増加という追い風を受ける一方で、地域としての持続可能な発展や存続を脅かす課題にも直面しております。


全国的に昨今、インバウンドツーリズムを推進することによる地域住民の負荷の増加といったことが課題として顕在化してきておりますが、白馬村でも同様の状況があり、マナー問題や投機的な不動産取引など市町村では制度上対処しきれないものも多く、独自施策を進めるとともに、数年前から幾度となく国への総数制限や各種規制の要望等を行って来ており、また長野県とも協議を重ねてきております。しかし、未だ課題解決に至っていない事象が多く、さらなる緊密な連携が不可欠であることから、要望事項を取りまとめ提出をしました。
 
要望事項としては、「国土利用計画法における監視区域の指定」「長野県としてのバックカントリースキー・スノーボードに対する統一的な規制実施や基準の制定」「民泊施設に対する規制」「違法民泊施設の根絶」「宿泊税制度の運用と見直しについて」「スキー場間山麓連絡道路の整備に関する要望」の6項目ですが、特に一つ目の「国土利用計画法における監視区域の指定」について、メディア等でも大きく取り上げられており、こちらに詳細を記載いたします。

国土利用計画法における監視区域は、地価が急激に上昇し、または上昇する恐れがある区域において、適正な土地利用の確保が困難となる恐れがある区域に対し、都道府県知事が指定するものであり、本来は市町村の方から要望するのではなく、該当する地域を都道府県の権限で指定をします。


白馬村では1990年代前半頃に地価が最も高かった時代があり、その後スキーブームの衰退とともに、10分の1から20分の1ほどまで下落し、昨今の来訪者数増加等による景気回復により取引が活発化し再び上昇して来ております。ニュースなどでも報道されるように上昇率としては全国的にも高くなっていますが、現在白馬村のほとんどの地点においては当時の半分未満の価格となっており、県としては、急激に上昇してはいるが現在のところ実需に基づいた取引がなされているとの見解から、監視区域の要件は満たしていないと認識しているとのことであります。

県内には現在監視区域はなく、全国でも小笠原村の一か所のみとなっています。

【国土利用計画法に基づく土地取引規制について】

しかしながら、白馬村の一部の地域においては、当時と同等若しくは上回る公示価格や路線価となっている箇所もあり、秩序ある実需に基づいた経済活動の一方で、円安の影響もあり実取引としてその額を著しく上回る短期転売を目的とした投機的な取引実施の恐れもあり、排雪場など適正な土地利用の確保が困難な状況が発生する恐れもあると認識しています。一年程前から県にもその旨お伝えし、住宅施策等と共に相談して来ておりますが、県においては現段階では客観的に投機的な転売行為などを示すデータがなく要件を満たしていると言えないとの見解であることから、村側から要望するのはイレギュラーではありますが、有識者からいただいた意見も踏まえ、今回知事に直接要望書を出させていただき説明をしました。
知事としても、今後の状況は注視していくとのことでしたが、かつては白馬村も1989年に監視区域の指定を受けており、1997年に長野市、松本市、軽井沢町などとともに解除されたことから、再び指定することは可能であると考えられ、早いタイミングで適切な対応をいただきたいと願うところです。

指定された場合は、県が一定規模以上の土地売買について事前の届出を求め、価格や利用目的が審査され、土地価格が著しく適正を欠く場合は取引の中止や変更の勧告が出されることとなります。このことから 良質な開発を阻害するものではなく、投機目的の短期転売や無秩序な開発を予防するのに適した法的に認められた現存制度であり、持続可能な観光地づくりに資するものであると考えます。

村としても、引き続き健全な観光地域づくりが推進されるよう出来うる施策を実施してまいりますが、村独自で新たに出来る施策には限界があるため、皆様におかれましては、白馬村環境基本条例や白馬村景観条例、白馬村開発行為の調整等に関する条例、白馬村観光地経営ビジョン、及び白馬村観光事業者向けガイドライン等に準拠した持続可能な観光事業の推進へのご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。

【白馬村環境基本条例】

【白馬村景観条例】

【白馬村開発行為の調整等に関する条例】

【白馬村観光地経営ビジョン】

【白馬村観光事業者向けガイドライン】

地域消防の関係では、24日に大北地域消防団相互応援協定書調印式を執り行いました。

大北地域の各消防団は、団員数の減少など消防力の維持について共通の課題を抱えておりますが、そのような中、自然災害が激甚化・頻発化の傾向にあり、大規模地震や、急峻な地形に起因する土砂災害、更には市町村の境界を越えて燃え広がる林野火災など、一自治体の消防力のみでは対応が困難な、複合的かつ広域的な災害リスクが増加しています。
こうした状況を鑑み、大町市、池田町、松川村、白馬村、及び小谷村の5市町村では、有事の際、自治体の枠組みを越えて消防団員が相互に応援できる体制を構築することに合意しました。

消防団の皆様には、日頃より崇高な郷土愛と使命感のもと、昼夜を問わず献身的に活動いただき、深く敬意を表し感謝申し上げるところであり、本応援協定により、5市町村の各住民の皆様の生命と財産を守るためのより強固な体制が構築されることを大変心強く思い、厚く御礼申し上げます。

皆様におかれましては、雪解けが進み、空気が乾燥する時節、許可のない野焼きや風の強い日の屋外での火の取扱いなどされませんよう、くれぐれもお願い申し上げます。

【林野火災にご注意ください】

イベント関係では、第50回記念となる毎年恒例の「白馬五竜スノーフェスティバル」に14日に参加したほか、26日には「国際ロータリー交歓学生スキーの集い」に参加し、歓迎の挨拶を述べました。

日本を含む世界9か国から多くの学生の皆様をお迎えし、交換学生スキーの集いが盛大に開催されましたことを、大変嬉しく思い、主催者でありますロータリークラブ様はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
今月は白馬バレーは積雪量が少なく、思う存分に滑るとまではいかなかったかもしれませんが、そうした中でも皆さんが恵まれた機会を得てスキーを通じた交流が図られたことを大変喜ばしく思います。

白馬高校のインターアクトクラブの皆さんも参加され、ビンゴ大会の進行を行うなど、会場を大いに盛り上げてくださいました。

今冬は、ミラノ・コルティナオリンピック、パラリンピックも開催されたことから、スノースポーツを通じた国境を超えた交流や友情の素晴らしさを世界中が改めて感じるシーズンとなりました。
若い世代がこうした国際交流の機会を通じて、地域の自然環境や文化を共に楽しむとともに、相互理解が図られ、未来に向けて素晴らしい関係が築かれていくことを期待しております。

30日には、渡部暁斗さんが、オリンピック出場と現役引退のご報告にお越しくださいました。

先月のミラノ・コルティナオリンピックで素晴らしい活躍を果たし、有終の美を飾られた渡部暁斗さん。
これまで本当に数多くの功績を残され、たくさんの夢と感動を私たちに与え続けて来てくださいました。

ノルディック複合は、爆発的な瞬発力を要するジャンプと、持続的な持久力を要するクロスカントリーという、筋肉の性質として相反する能力が求められる特異な競技と言われていますが、そのような難しい競技に世界トップクラスの選手として長く身を置き、競技界を牽引して来られた偉業は、まさにレジェンドと呼ぶに相応しく、心からの敬意を表します。
身体能力の高さももちろんですが、その正々堂々と戦う競技者としての姿勢や精神力の強さが、多くの人を応援したい気持ちにさせるのではないかと思います。

しばらくは、ご家族との時間を最優先にゆっくり過ごしていただき、今後またスポーツ推進や地域振興などでお力添えいただけると有り難く思います。
大変お疲れ様でした。そして感動をありがとうございました。

31日は、今年度で退職される職員への辞令交付を行いました。

白馬村の発展と村民福祉向上のために、これまで献身的な貢献をいただきました事に心より感謝申し上げます。特にここ数年は、コロナ禍明けから急速に社会が変化し、全国的な少子高齢化に加え、白馬村においては来訪者の急増などにより、行政としてもこれまでになく様々な対応や困難な課題に直面してまいりました。
そうした中で、今日まで行政運営してくることが出来ましたのは、一人ひとりの職員の高い使命感とご尽力の賜物であり、深く敬意を表するところであります。
引き続き本村の行政に携わっていただく方、新たな道を歩まれる方それぞれいらっしゃいますが、皆様が今後も元気でご活躍いただきますことを心から祈念しております。

また、令和7年度末を迎え、この一年間白馬村の村政運営に多大なるご理解、ご協力いただきました住民の皆様にも、改めて感謝を申し上げます。白馬村行政としましても、今後とも新たな課題等にも正面から向き合い、村民の皆様が豊かに暮らせる村づくりに精一杯取り組んでまいりますので、引き続きのお力添えのほど、何卒よろしくお願いいたします。

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更新日:2026年03月31日