UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式出席のご報告

UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式
UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式

10月18日、19日の2日間、UNWTO国連世界観光機関の第25回総会で行われた「ベスト・ツーリズム・ビレッジ表彰式」、ならびに「ベスト・ツーリズム・ビレッジ国際会議」に招待をいただき、ウズベキスタンのサマルカンドに行ってまいりました。

ベスト・ツーリズム・ビレッジはUNWTOが行う持続可能な優れた農漁村観光地を認証する国際制度で、地域社会に根ざした価値とコンテンツを維持・促進しながら、観光の発展を雇用や収入の新たな機会としている自治体や地域を認証するもので、人口15000人以下の地域が対象となり、一昨年2021年から始まったプロジェクトです。

白馬村は、3月に日本の観光庁により行われた国内審査を通過し、日本の推薦地域として5月に国際審査を提出しました。そして、この総会の中の表彰式でベスト・ツーリズム・ビレッジ2023選出地域の発表と表彰が行われました。

UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式
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コロナ禍を経て4年ぶりのUNWTO総会の通常開催で、かつ第25回の記念総会でもあったため、非常に盛大に行われ、サマルカンドは街中の至る所にフラッグやサインが出ていました。

18日の昼に、打ち合わせミーティングが開催され、翌日の国際会議や表彰式の会場やレイアウト、立ち位置や内容が伝えられました。

今回各地域代表1名参加が可能で、UNWTO駐日事務所や観光庁からも参加依頼がありましたが、場所的にも日本から簡単には行けない都市でしたので、白馬村のみが日本から出席となりました。

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18日の夜のGala Ceremonyは、世界各国の方達との交流を図る場となり、私は翌日へ向けての様々な準備があったため短時間の参加でしたが、コロナ禍でこうした国際交流も長い間行われていなかったため、久しぶりに非常に多くの国の方達と、ツーリズムを通じた国際的な話を共有することが出来る貴重な時間となりました。

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19日は、はじめに「ベスト・ツーリズム・ビレッジ国際会議」が開催され、これからの持続可能な観光地に必要なコンテンツや、このベスト・ツーリズム・ビレッジの認証制度の詳細や重要性、世界で持続可能な観光を推進していくためのネットワークの構築等について、プレゼンが行われ、その後各地域の代表のスピーチがありました。

表彰式でスピーチがないのは案内等を見て知っていましたが、それでも何かの発表の場があるかも知れないと思い、役場の英訳担当職員と事前に英語スピーチを用意しておいたので、この時活用することが出来、大変有り難く思いました。

また、今回このベスト・ツーリズム・ビレッジ関係の会議や式典のドレスコードがナショナルコスチュームであったため、日本から着物を持参して着用しましたが、忙しい中でなんとか準備して着こなすことができ、ホッといたしました。

UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式
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スピーチでは、長野オリンピックで世界に有名になった山岳景観の美しい白馬村は、贅沢なパウダースノーをはじめ冬のイメージが強いが、スキーよりも先に登山の文化や農業が地域産業としてあったことや、登山ガイドや農家がお客様を家に迎え入れたことにより民宿文化が始まり、観光業が発展していったこと、今も地域のそうした方々が温かいおもてなしの心を引き継ぎ自然環境の保全や地域産業、文化・歴史の継承に努めていることなどをお話ししました。

加えて、今回のベスト・ツーリズム・ビレッジの認証が広く世界に知れ渡り、多くの地域が持続可能な観光を推進することによって、世界全体としても環境の保全や人々の平和な交流が図れること期待していると述べました。

UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式
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そして、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」の表彰式。

今総会のコングレスセンターで最も広い会場で開催され、私にとってもこれまで経験したことのないほど大きなステージでした。

冒頭、巨大なスクリーンに「Best Tourism Village 2023」の壮大なムービーが流れ、その中に白馬の景色が入ったのを見た時は、涙が出そうになりました。

UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式
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ウズベキスタンの副首相で観光大臣も兼務されているアジス氏のスピーチに続き、UNWTO事務局長のズラブ氏のスピーチが行われ、いよいよ発表の時。

国名順に選出された地域が呼ばれ、「JAPAN」の順番となり、「HAKUBA」の名前が会場に響き渡りました。

UNWTO国連世界観光機関総会「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」表彰式
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とても嬉しく思うと共に、この認証にあたりご協力いただいた多くの皆様、先人の代から白馬村の自然環境や、地域産業、文化・歴史の振興や継承にご尽力いただいた皆様、そして白馬村に関係する全ての皆様に対する感謝の気持ちで、胸がいっぱいになりました。

皆様、本当にありがとうございました。

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今回、表彰式への出席が叶ったのは、日本からは白馬村のみでしたが、今年は他に世界遺産の白川郷で有名な岐阜県白川村、日本三景で有名な宮城県奥松島がベスト・ツーリズム・ビレッジに選ばれ、またこの認証制度が始まった初年である2021年にアップグレードプログラムに選ばれた北海道の美瑛町が、今回ベスト・ツーリズム・ビレッジに格上げとなりました。

この認証を取得した各地域とも今後連携を図りながら、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」の認証において評価された白馬村の世界的に優れた価値に更に磨きを掛けると共に、後世に残すべく保全・継承し、ベストツーリズムビレッジの名にふさわしい持続可能な観光地を、皆で力を合わせて創り上げていきたいと思います。

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更新日:2024年01月16日