名古屋大学未来社会創造機構との連携協定
大気中のCO2から燃料となるメタンガスを作り出す、白馬村にて実証実験中の変環トレーラーハウスを大阪・関西万博 「わたしとみらい、つながるサイエンス展」に出展します
東海国立大学機構名古屋大学「セキュアでユビキタスな資源・エネルギー開発拠点」(以下、変換共創拠点)は、長野県北安曇郡白馬村(以下「白馬村」)にて実証実験中のCO2から燃料となるメタンガスを作り出す「変環トレーラーハウス」を、大阪・関西万博のテーマウィークプログラムとして文部科学省が主催するに「わたしとみらい、つながるサイエンス展」に出展します。出展期間は8月14日(木曜日)から8月19日(火曜日)までです。
1.背景
変環共創拠点は「消費から“変環”へ」をビジョンとして掲げ、市民自らが資源・エネルギーを生み出す“変環社会”を目指す活動を行っています。また、白馬村は、地元高校生による「グローバル気候マーチ」をきっかけに積極的な環境施策を進め、令和6年に、2030年に向けた環境アクションプラン「白馬村ゼロカーボンロードマップ」を策定しています。このような背景の下、白馬村と名古屋大学は令和6年4月に連携協定を締結し、協定に基づく取組として、大気中のCO2を回収して燃料となるメタンガス(CH4)の生成・活用を目指す「変環トレーラーハウス」の実証実験を白馬村ジャンプ競技場周辺にて行っております。
2.概要
変換共創拠点は、来場者が変環拠点の取組を学び、拠点が目指す未来ビジョン「無理なく、楽しく、資源・エネルギーを共創する社会」のイメージを感じていただけるよう、白馬村で実証実験を進める変環トレーラーハウスの展示を行います。
- 期 間: 令和7年8月14日(木曜日)~8月19日(火曜日)
- 開場時間: 午前10時~午後7時30分(最終日は午後6時)
- 場 所: 万博会場内 EXPOメッセ「WASSE」 イベントホール 北側「わたしとみらい、つながるサイエンス展」内
3.出展内容
出展では、これまでただ捨てられるだけであったCO2を回収・資源化する変環トレーラーハウスの取組を学ぶことで、来訪者が拠点の取組に興味を持ち、身の回りの未利用エネルギー・資源に対する新たな視点を持っていただけるよう、次の3つの展示を行います。
(1) 変環トレーラーハウスの見学・紹介
白馬村で実験を行っているトレーラーハウスと格納している装置群を共に展示し、実証実験の取組とCO2がメタンガスに変換されるしくみを紹介します。
(2) 実証実験の説明模型(プロジェクションマッピング)の展示
変環トレーラーハウスでの実証実験と白馬村との関わりを説明し、変換共創拠点が目指す未来「無理なく、楽しく、資源・エネルギーを共創する社会」をイメージできる展示を行います。
(3) CO2について学ぶ科学教室「サイエンスアカデミー」
私たちの身の回りにありふれた物質のCO2、その性質と活用方法を大学生(名古屋大学博物館学生スタッフ団体MusaForumメンバー)との体験学習を通じて学ぶことができる科学教室を実施します。


二酸化炭素からのメタン合成実証実験の披露会を開催しました
このたび、東海国立大学機構名古屋大学未来社会創造機構(機構長:佐宗章弘、以下「未来社会創造機構」)と白馬村は、令和6年4月8日締結した「セキュアでユビキタス*な資源・エネルギー共創拠点にかかる連携・協力に関する協定」に基づく事業として、白馬村において社会実証実験を開始します。
今回開始する社会実証実験は、拠点ビジョンである『“消費”から“変環”へ~無理なく楽しく資源・エネルギーを皆で共創し、資源のない日本を資源国へ~』の実現を目指し、白馬ジャンプ競技場北階段に設置されたトレーラーハウスと関連装置群を用いて、回収したCO2と太陽光パネルによって発電した電力から水電解で得た水素を活用して、エネルギー源となるメタンガスを生成するシステムを構築・稼働させるものです。
本取組は、生活における「従来の“生産”→“消費”→“廃棄”という常識を変革し、これまで活用されてこなかった資源やエネルギーを『変換』し、『循環』させることで、市民自らが生産者となる社会の実現」を目指す活動の一つです。その成功を好事例として、グローバル観光都市である白馬村からそのノウハウを世界に発信し、地球規模の社会課題の解決に貢献していきます。
なお、以下により実証実験場にてシステムの披露式(説明会)を行います。どなたでもご参加いただけますので、ぜひお越しください。
- 日時 令和7年6月26日(木曜日) 10:00~11:00
- 場所 白馬ジャンプ競技場北階段周辺(白馬村北城3799番地)
- 駐車場 八方第6駐車場
- 内容 本共創拠点及び白馬村での取組の説明実証・実験システム見学
※雨天中止となります。なお、中止の場合も報道機関向けの説明のみ、ノルウェービレッジで開催します。
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「セキュアでユビキタスな資源・エネルギー共創拠点にかかる連携・協力に関する協定」の締結について
このたび、名古屋大学未来社会創造機構(機構長:佐宗章弘、以下「未来社会創造機構」)と白馬村は、大気中のCO2を回収し、利用可能な燃料として生活者が使用するモデルを実証するため、標記の協定を締結します。本協定は、未来社会創造機構と白馬村が相互連携のもと、未来社会創造機構が、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下「JST」という)から受託する研究成果展開事業「共創の場形成支援プログラム」(以下「COI-NEXT」という)において取り組む「セキュアでユビキタスな資源・エネルギー共創拠点」(以下「本共創拠点」という)において、各々が有する資源を有効活用し、資源・エネルギー問題の解決に向けた施策を展開することで、世界的な社会課題解決に資することを目的として締結するものです。
◆今後の主な取り組みについて
(1)未利用資源・エネルギーの把握・価値化・可視化及び利活用の研究実証に関する取組
(2)住民自らの手による“変環”ライフスタイルの創造と実践に関する取組について、白馬村のゼロ・カーボンビジョンに代表される環境・気候変動に関する先進的な取組に本共創拠点の資源・エネルギーに関する研究成果を適用することで、拠点ビジョンである『消費から“変環”へ』の実現を目指します。
具体的な取組として、白馬村に回収したCO2を活用して、エネルギー源となるメタンガスを生成するシステムを設置するなど社会実装の拠点整備を進めます。
本取組の成功を好事例として、そのノウハウをグローバル観光都市である白馬村より全世界に発信し、地球規模の社会課題解決の貢献を目指します。
この記事に関するお問い合わせ先
総務課 情報まちづくり係
〒399-9393
長野県北安曇郡白馬村大字北城7025
電話番号:0261-72-7002 ファックス:0261-72-7001
更新日:2025年07月30日