村長ブログ(令和7年4月16日)
令和7年度が始まりました。
1日は、辞令交付式を執り行いました。
新たに職員となった皆さんには、新鮮な視点とチャレンジ精神を持ち続け、白馬村の持続性ある地域づくりと住民福祉の向上に向け、職務に取り組んでいただきたいと思います。
訓示では、昨年度新たにスタートした各種施策につき、実施する中で明らかになった課題に対して、住民の視点を大切にしながら、創意工夫を凝らし、より便利で快適なサービスとなるよう、力を合わせていきましょうと述べました。
昨年度から始まったデマンドタクシー「ふれAI号」について、今月から白馬村に住所を有する65歳の方、身体障害者手帳及び療育手帳又は精神障害者保険福祉手帳をお持ちの方は、回数券の利用が可能となりました。健康福祉課窓口にて購入いただけます(電話予約による乗車のみご利用可能です)。
また、公共交通であることから、住民も観光客も利用できるものである必要がありますが、冬シーズンに観光客利用が多かったことにより、住民の皆様の予約が取りづらかったことに鑑み、今後は住民の皆様がより利用しやすい運行体制を構築できるよう、これまでの利用状況を検証し改善してまいります。
本年度も【協働のまちづくり】の推進のため、皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
その他、今月からごみ収集に関し、新たにこれまで [燃えるごみ] だった「プラスチック製品」を、「プラスチック製容器包装」と合わせて【プラスチック資源】として収集し、資源化が始まりましたので、以下のページをご参照ください。
2日は、認定こども園【しろうま保育園】の入園式でした。
お陰様で認定こども園になって3年目を迎えます。
しろうま保育園では、一人ひとりのお子様を大切にお預かりし、白馬村教育委員会子育て支援課と連携しながら、子どもにとっても保護者にとってもきめ細やかなサポートをし、愛情と温もりをもってお子さまを育んでおります。
引き続き、お子様の健やかな成長を支えるため、、「こどもまんなか社会」の実現に向け取り組んでまいりますので、皆様のご支援ご協力をよろしくお願いします。
また、4日は信学会白馬幼稚園の入園式でした。
保護者と一緒に元気いっぱい入場して、園長先生のお話しを聞いたり、先生やアンパンマンたちとチューリップを唄ったり、とても良くできました。
白馬村では、この3年ほどで未満児保育も大変充実して来ており、ご尽力いただいている皆様に心より感謝申し上げるところです。
多様な保育のニーズに応えられるよう、地域で力を合わせ取り組んでまいります。
同日は、白馬中学校の教員向けに、「接遇研修」を行いました。
昨年度も行いましたが、行政職員向けに実施した「ディズニーから学ぶホスピタリティ研修」を中学校職員向けにアレンジした研修です。
今回は、さらにビジネスマナーの要素を多く加えて講義しました。
私自身、講師としてこの研修を行うと、改めて新鮮な気持ちや人に接する上で大切にすべきことを再認識できるため、大変意義あるものに感じています。
ここ数年、白馬中学校は様々な新たな取組をしており、訪れる度に感動をいただいていますが、先生方が生徒たちの幸せのために、さらに素敵な中学校を築き上げていってくださることを期待しております。
6日は、八方尾根スプリングフェスティバルに参加しました。
毎年出演いただいている、白馬村のオリンピアンである上村愛子さん、渡部暁斗選手、渡部善斗選手に加え、今回はスキークロスオリンピアンの福島のり子さんも登壇し、白馬北小学校の「ジャンプ台直し隊」の児童たちと一緒に、白馬北小学校のジャンプ台修復活動の紹介と募金活動の協力をしてくださいました。
壇上には白馬北小学校出身者が大勢並び、ジャンプ台の思い出や素晴らしさを語り合い、修復に向けた資金集めのための呼びかけをしたり、それぞれができることを話したりと、会場みんなで課題解決に向けて頑張ろうという温かい一体感が生まれました。
DJイベントや音楽・ダンスパフォーマンス、抽選会も開催され、会場の皆様と楽しく素敵な春のひとときを過ごさせていただきました。
皆様大変ありがとうございました。

7日は、白馬村立の両小学校と中学校、長野県立白馬高等学校の入学式が執り行われました。
自分らしさを大切に、充実した学校生活を送られますことを心より祈念しております。
村では、昨年度まで7月と冬期のみだった村内両小学校のスクールバス運行事業を、実証結果等を踏まえ、今年度から、4月5月は通学路の危険箇所把握や体力向上を目的とした徒歩通学期間として、6月から3月までの継続運行に拡大することとしました。
また、小中学校の給食費についても、更なる負担軽減を今年度から実施し、子育て支援を充実してまいります。
白馬高等学校につきましては、地元中学からの入学者数、県外からの入学者数ともに昨年度を上回り、入学者数が令和元年度以来6年ぶりに70名に到達し、コロナ禍を乗り越えその人気ぶりが伺える状況となっております。
同時に、長野県教育委員会が示した高校再編基準を超える全校生徒数が在籍することとなり、県内で生徒数が減る高校が多い中、白馬高校は大変有り難い状況にあり、ご支援ご協力いただいております皆様方に心より感謝申し上げます。
引き続き、白馬村小谷村両村で大切な地域高校を力強く支援してまいります。
スクールバス運行の充実、給食費負担軽減、白馬高校の魅力化・活性化は、いずれも公約に掲げた事業であり、実現できて来たことを大変嬉しく思い、ご尽力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
今後も、白馬村の子育て支援や自分らしさを大切にした教育の充実への、皆様方のご理解ご支援をよろしくお願いいたします。
同日は、「第44回全日本スキー選手権大会」において、スロープスタイル、ビッグエアの2種目で優勝されたフリースタイルスキーの近藤心音選手が村長室にお越しくださり、【白馬村スポーツ功労賞】を授与いたしました。
先シーズンの大会に対する表彰ですが、このタイミングとなり、今シーズンのワールドカップでの活躍等のご報告も伺うことができました。
北京オリンピックの時よりもメンタルもフィジカルも格段に成長しているのがお話しを聞いてるだけでも伝わってきて、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けた2025-2026シーズンの活躍が期待されます。
優勝おめでとうございます。
8日は、お昼休みの時間に、役場村民ホールでバイオリニストの坪田亮子さんによるヴィオラのコンサートが開催されました。
坪田さんの奏でるビオラの音色が、大雪で厳しかった冬が終わり穏やかな春が来たのを感じさせる温かな雰囲気を住民の皆様に届けてくださいました。
こうした形で村民ホールをご活用いただけますことを大変嬉しく思います。
ご出演いただいた坪田さん、開催にご尽力いただきました皆様、お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。


同日は、今年度最初の消防委員会がありました。2日には白馬村消防団正副分団長会議もありましたが、この冬白馬村では全焼となる大きな火災が2件発生し、また気候変動による線状降水帯の発生等により災害が激甚化・頻発化している昨今、地域消防の重要性はますます増加しています。
今年度は、女性団員含む新団員を多く迎え、大変心強く思うところですが、全国的に少子化が進む社会において、地域の安全を守っていくため、皆様の入団への更なるご協力を宜しくお願いいたします。
また、この1か月半ほどで、全国各地で大規模な山火事がこれまでにない頻度で発生しています。
野焼きの延焼が原因のものも多く、白馬村では野焼きに関する注意喚起のためのチラシを作成しましたので、ご参照いただき、適切な対応をいただきますようお願い申し上げます。
野焼きに関する注意喚起のためのチラシ (PDFファイル: 490.0KB)
今年度の予算編成において、防災・減災の村づくりを柱に掲げ、消防ポンプ車更新や消防団活動服購入費を盛り込んでいます。また災害備蓄品の拡充も図ってまいります。
これまでにない大きな予算額を計上していますが、住民の生命・身体・財産の安全は最優先項目ですので、昨今の状況から必須であると考えています。
一方で、人の協力がなければ防災・減災は成り立ちませんので、皆様におかれては、消防団への加入や協力、防災グッズの準備、防災マップ・ハザードマップの確認、白馬村防災ナビのダウンロード、避難訓練の実施・参加等、重ねてお願い申し上げます。
10日は、今年度最初の区長会議が開催され、行政側から今年度実施する行事や取組等につき、説明をいたしました。
今年度区長をお務めいただきます皆様には重責を担っていただきますが、大切な地域自治のため、何卒よろしくお願いいたします。
現在区に加入されていらっしゃらない皆様におかれましては、地域の住みやすい環境が日々の自治会活動によって支えられていることをご理解いただき、ぜひ区への加入をご検討ください。
会議冒頭には、白馬村交番所長から交通安全と防犯について説明がありました。
ここ数年問題になっている「電話でお金詐欺(特殊詐欺)」の被害が後を絶たないとのこと。
警察を名乗る手口も横行しているようですが、警察からの電話や訪問はまず詐欺を疑っていただき、警察に連絡してください。
また、知らない番号からの電話には出ないようにしましょう。
加えて、SNS型の投資詐欺やロマンス詐欺も増えていますので、SNS上の広告で投資やお金儲け、出会いの記載があるものは開かないようにし、決して連絡しないように注意してください。
12、13日は毎年恒例となった、世界のトップ選手が集結するWORLD MOGUL. CAMPが開催され、トークショーの歓迎挨拶とデモンストレーションに参加しました。
今シーズン世界王者のミカエル・キングスベリー選手をはじめ、昨年もお越しいただいた北京五輪金メダリストのウォルター・ウォルバーグ選手、今シーズンW杯総合3位のニック・ページ選手らにスペシャルゲストとしてお越しいただき、女子も日本の伊藤真凛選手と高富日向子選手がお越しになって、豪華メンバーらが会場を盛り上げてくださいました。
今回は、トークショーが和装で行われましたが、こうした文化的要素をイベントの中に盛り込むことは大変意義のあることであり、持続可能な観光地づくりを目指す白馬村としては、ぜひ今後もこうした日本文化や地域への理解を深められる要素を、国際的なイベントの中にも盛り込んでいっていただきたいと思うところです。
ゲストの着物をご提供いただきました協賛社様ならびに、着付けにご協力いただきました皆様、大変ありがとうございました。
白馬村で世界のトップ選手とスキーを通じて触れ合えるこのような素晴らしい機会があることを大変ありがたく思い、主催者はじめご協賛いただいております皆様に心より感謝申し上げます。
14日は、ノルディック複合の渡部暁斗選手が、ホルメンコーレンメダル受賞の報告に、村長室にお越しくださいました。
ホルメンコーレンメダルは、スキー界で最も権威ある賞と言われており、日本人ではこれまで荻原健司さん、船木和喜さん、葛西紀明選手、高梨沙羅選手が受賞しており、渡部暁斗選手は5人目となる快挙です。
渡部選手の長年に渡る選手としての努力と成果の賜物であり、白馬村としても大変誇りに思い、心より敬意を表しお祝い申し上げます。
個人的にも長年応援してきている一人としては、渡部選手のこれまでの活躍や人間性は、この賞を得るに真に相応しいと確信しており、大変嬉しく思います。
正々堂々、真っ直ぐな戦いを繰り広げ、私たちに多くの感動を与えてきてくれた渡部暁斗選手。
いよいよ集大成となる来シーズンは、ぜひ自分自身のために、納得のいく活躍をしていただけることを祈念しております。
15日は、警察庁と観光庁に要望活動を行いました。
冬シーズンが終わり、過日の村長あいさつでも触れましたが、この冬は、政府のインバウンド目標値の高さや円安の影響もあり、予想を上回るほどの訪日客が本村を訪れており、受け入れ面をはじめ、新たな課題が浮き彫りになっています。
移動ニーズや夕食場所の混雑の解決については、新たな取組により、一定の成果が表れてきているものもありますが、反面、交通マナーはじめ文化や意識の違いから生じる課題や、道路や施設・店舗の混雑など地域住民や来訪者への負担が生じてきており、その対応が追いついていない実態もございます。
この点につき、これまでも白馬村独自に、観光庁外客受入や日本レンタカー協会に、啓発の強化や受入体制整備、レンタカー貸出時の雪道運転への対応義務化や説明の徹底等を要望してまいりましたが、この冬は県内の他のスノーリゾートでも同様の課題が生じてきたため、警察庁と観光庁長官に、白馬村・野沢温泉村・山ノ内町・小谷村の連名で要望書を提出させていただき、私と野沢温泉村の上野村長が代表して現状と課題の説明、および改善対策の要望をしてまいりました。
具体的には、警察庁では、交通局交通企画課長と生活安全局生活安全企画課長に、雪道をはじめとした運転マナーの啓発や、道路標識の英語表記やユニバーサルデザイン化、レンタカー貸出時の周知の義務化、日本で運転可能な免許証発行の厳格化、山岳エリアやゲレンデ外滑走における事故防止のための周知、飲酒等によるトラブルや路上スキー、落書き等の防止のための入国時における日本のマナー遵守の発信強化、パトロール体制の強化、セキュリティカメラの充足などを、現状を伝えて要望しました。
白馬村独自でも地元警察と連携し、上記課題につき、これまでも現地で可能な対応を実施していますが、到着してからの対応だけでは限界があるため、事前の対応や体制の強化を警察庁に要望しました。
警察庁としても同様の課題認識をしており、対策につき前向きな意見交換ができたと感じております。
観光庁には、以前外客受入の担当に白馬村として要望させていただいた件につき、長官宛に連名で要望し、内容としては、警察庁に要望したものと同様のものに加え、海外からの旅行者の急激な増加により、混雑発生による生活インフラの不足や価格の高騰など地域住民が暮らしづらい状況が発生してきていることから、訪日客の目標値の達成よりも先に受け入れ態勢の整備強化に徹するようお願いし、加えて長期的に観光地として信頼していただける適正価格や地域住民に配慮した価格設定を行うことについて国としても推進するようお願いしました。
また、白馬村として以前から所轄省庁や国会議員、税制調査会小委員長に要望してきている、リゾート地における急激な地価上昇により発生する地域住民や地方行政の負担改善のための、外資への規制や転売抑制、税制改正についても、訪日客の増加に起因して発生するものでもあることから、観光庁長官にもその実態を認識し、訪日客の受け入れをしていく上で国として対策すべき課題であることを理解いただきたく、今回の連名での要望書に盛り込みました。
これまではこうした課題につき、白馬村ではコロナ禍以前から少なからず発生してきていた事象であったことから、就任直後から頻繁に国に対し要望してきましたが、現在の法律上すぐに実現できないものも多く、一自治体の要望ではなかなか進めていただけない状況でしたが、今回県内の他の自治体と連名で出せたことは大きな力であると感じており、前進を強く期待するところです。
住民にとっても来訪者にとっても快適に滞在でき、豊かに暮らし続けられる持続性ある地域となるよう、事業者や観光団体の皆様にもご理解ご協力いただき、引き続き、地方自治体としても地域連携を図りながら、できる取組や対策を推進してまいります。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
白馬村はいよいよ美しい桜の季節が始まります。
姫川源流や大出公園、塩の道沿線など、長閑な春の白馬の里の風景をぜひご堪能ください。
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更新日:2025年04月17日