白馬村観光地経営計画(中期~後期)

前期の評価結果、社会環境の変化に応じた計画の一部見直しを実施しました

平成31年度から令和2年度にかけての中期2か年間は、計画推進スケジュールに基づいて、前期計画の進捗状況の評価、並びに、社会環境の変化を踏まえて、後期に取り組む戦略的重点プロジェクトなど計画の一部見直しの検討と決定を行いました。


【中期の取り組み内容】
・前期の取り組み状況を整理し、来訪者調査結果を基にした観光客の視点を踏まえつつ、行政と民間の視点から評価を行いました
・この評価結果をベースとして、近年の外部環境の変化、村内の内部環境の変化を整理しつつ、(1)後期の目標像設定、(2)戦略的重点プロジェクトの整理、(3)後期の重点取り組み方針と施策の整理を行いました
・また、計画策定当初にKPI設定の考え方が示されていたものの、具体的な設定には至っていなかったため、その項目と数値を設定しました


 

計画見直しのフロー図

計画前期の取り組みについては、行政と民間(観光地経営会議委員)により、政策ごとの取り組みを整理し、5段階で点数化しました。行政、民間ともに3以上の評価点となったものを一定の評価ができるもの、2.5以下の評価点となったものを評価の低いものとしました。

目標像と理念については、計画策定当初のものは変えませんが、ここ数年で観光を取り巻く環境が大きく変化しました。また、村内でもハード・ソフト両面での魅力づくりが進み、少しずつマウンテンリゾートとしての価値が表現されはじめています。
一方で、基幹産業である宿泊業の生産性の低さや、それに伴う事業承継の意向の低さなどは大きな課題となっており、グリーンシーズンの更なる魅力づくりを通じて来訪者の平準化を図り、観光産業で十分な収入を得られることが重要となっています。
そこで後期では、理念に「世界水準」、「オールシーズン」をより意識し、「世界水準」のオールシーズン型のマウンテンリゾート・Hakubaの具現化を目指すこととしています。

・世界水準のオールシーズン型マウンテンリゾート・Hakubaを具現化するため、外部環境・内部環境の変化や、前期計画の取り組み状況の評価などを踏まえて、以下の視点で整理を行い、6つの重点方針の設定とプロジェクトの整理を行いました


  1. 戦略的重点プロジェクトに既に含まれているが、さらに強力に推進すべきもの
  2. 戦略的重点プロジェクトの中でも特に前期の評価が低かったもの
  3. 目標像との関連から重要度が高まった戦略・施策を格上げ
  4. 外部環境の変化等も鑑み、後期の目標を実現するうえで抜けているものを施策に追加

 

・理念に掲げられている要素を意識し、観光客、住民、事業者の意識を中心とした経営指標と数値目標を設定しました

【体制と今後の課題】
・今後、観光地の競争力を上げていくためには、民間による取り組みと行政の取り組みを個別に実施するだけでは不十分であり、観光関連組織を含めた多様な主体とパートナーシップを持って取り組んでいくことが需要です。また、外国人事業者も増えていることから、国籍を超えた情報やビジョンの共有が課題です
・また、観光地経営会議の役割は、引き続き計画の進捗管理、検証、計画の見直しを中心に、有機的な情報を関係者間で共有することを基本としつつ、一方で、今後の観光政策の意思決定方法や役割分担などのガバナンスのあり方についても、検討課題として位置付けています

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更新日:2021年06月07日