野鳥の窓ガラス衝突防止について

   最近、村内の建物の窓ガラスに野鳥が衝突する事故が増えています。

   晴れていて見通しの良い日中にもかかわらず、鳥が窓ガラスに激突してしまう理由は窓ガラスの鏡面効果(ミラーリング)が主な原因です。

   特に、最近建築された住宅等は隣家との距離が近かったり、家の目の前に人通りの多い道などがあって、中を覗きにくいように「ミラーガラス」を使っている場合があります。窓ガラスが鏡のように周りの風景を写し込み、鳥にとっては空が続いてるかのように見えてしまい激突してしまうようです。

   一方、通常のガラスでも、天敵に追われたり人が近づいて驚いて飛び立ったりしてパニックになった鳥が激突する例や、窓ガラスのすぐそばに葉の生い茂った高い木があり、間をすり抜けた際にぶつかってしまうなどの原因も考えられます。

   鳥の事を考えて激突を防止しようとするには、今のところはそこに住む人が自ら対策をするという方法しかないようです。その中でも、可能な限り景観を損なわずに鳥の衝突を防ぐ方法を紹介します。

 

1.バードセイバーを窓ガラスに貼る

バードセイバーは、鳥が窓ガラスを認識しやすいように、鷹やフクロウなどの猛禽類のシルエットを模したステッカーのようなものです。バードセイバーを窓ガラスに貼ることによって、鳥が窓に近づかないようにするものです。バードセイバーは、猛禽類の絵や写真などを大き目にプリントアウトして自作しても良いですし、景観をできるだけ損ねたくない場合は、「紫外線を反射するタイプ」の、人間には認識しにくく鳥には見やすい商品もあります。ただし100%防止できる効果があるわけではありません。

2.レースのカーテンを閉める

一番効果的なのは、窓への風景の映り込みを防ぐ方法です。鳥の激突事故が多い秋から冬にかけては極力レースのカーテンを閉めることで予防効果があります。

3.昼間に部屋の照明を点ける

昼間に照明を点けることで、部屋の中が明るくなり、空や木の窓ガラスの反射を抑えます。逆に夜間は照明を消すことで、鳥が照明の光で混乱して窓ガラスにぶつかることを防げます。

 

*窓に鳥が激突したのを目撃した場合は、下記の注意点を守るようにしましょう。
  • ぶつかった直後に、助けようとしてすぐに触りに行かない(自力で飛べる場合が多い)
  • 鳥が死んでしまった場合は、ビニール袋に入れて密閉したうえで燃えるゴミで出すか、敷地内に埋葬してください
  • 寄生虫や病原菌を持っている場合があるので、できるだけ素手で触らない(処理後は手を洗う)

 

*バードセーバー用の写真(A3)が農政課にありますので、要望があれば無料で提供します。

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更新日:2023年01月18日