村長ブログ(令和8年10月)


10月は非常に良い天気に恵まれ、北アルプスの山々を背景に紅葉が美しく映える日が多くありました。ですので、今回のブログでは私の携帯で撮った今月の白馬の写真を最初に紹介します。
1枚目は、8日に撮影した白馬大橋からの景色です。
三段紅葉はまだでしたが、一部紅葉が始まっており、大変彩りの良い風景が撮れました。
2枚目は、12日に白馬村スポーツ協会に主催いただきました「白馬村ソフトボール選手権大会」の会場から撮った写真です。こちらも紅葉とのバランスがとても綺麗な一枚になりました。


続いて公約関係事業です。
はじめに「村民の暮らしを守る」の項目に掲げた公約に関連するものについて、いくつか掲載します。
「防災減災の村づくりの促進」に関し、3年前に発生した黒豆沢土砂災害の復旧工事が完了し、完成記念植樹式を17日に執り行いました。
令和5年12月16日、早い降雪で根雪となった後に温暖な日が続いて雨が降ったことから、黒豆沢の土砂が崩れ、みそら野エリア西部に大量の土砂が流出しました。
家屋に取り残された方をヘリで吊り上げて救出するなど、救助や避難誘導、パトロール活動を消防署や消防団、警察の皆様が中心に実施し、役場では災害対策本部を立ち上げ避難指示を出すとともに、避難所を開設して議員の皆様とともに避難者の対応にあたり、現場では土砂で埋まった農業用水路の土砂撤去作業や、土嚢積みによる民家への水の侵入対策が、職員を中心に行われました。
そこから毎日復旧復興に向けた工事を、国や県、地域の皆様の協力をいただき、厳しい環境の中、建設事業者の皆様に行っていただきました。
また、ボランティアの方々にも家屋の泥かきや荷物運びをしていただいたり、旅館ホテル組合の皆様に避難先として受け入れをしていただいたりと、本当に多くの皆様の並々ならぬご尽力により、人的被害を出すことなく、早期復興を遂げることが出来ました。
心より敬意を表し感謝申し上げます。
この度植樹しました「イタヤカエデ」は、厳しい冬を乗り越え、春には新しい芽を吹き、秋には鮮やかな黄金色に山々を彩る、白馬の豊かな自然に合った素晴らしい樹木です。
この樹が、災害を乗り越えた黒豆沢の地にしっかりと根を張り、大きく成長していく姿は、今後の地域の安心と発展のシンボルとなるものと思います。村といたしましても、この樹とともに白馬の美しい自然を守りつつ、災害に強い安全・安心な村づくりに一層邁進してまいる所存です。
また、21日には「全国道路利用者会議 第76回全国大会」に参加し、昨今全国的に災害が多く発生している現状から、安心安全の強靭な道路づくりについて、全国の自治体や関係団体の皆様と思いを共にし、国に対し強く要望する決議を採択しました。

「空き家バンク」の活用に関しては、10月に新たな物件が登録され、村内で住む場所を探している「さかさまバンク」にも5名の方の情報が追加されました。
村内で空き家をお持ちの皆様やお探しの方がいらっしゃいましたら、是非ご確認ください。
【白馬村さかさまバンク制度】村内で住む場所を探している人がいます


「マナー条例の周知・遵守の徹底」に関し、9日に在日タイ王国大使館を訪問して、駐日タイ王国ウィッチュ・ウェチャーチーワ特命全権大使に謁見し、マナー条例の強化に伴い、特に雪に慣れていないタイからの旅行者の皆様に対し、路上スキーの禁止や雪道運転の注意、スタッドレスタイヤの装着遵守を徹底していただくよう協力を要請し、快諾をいただきました。
さらに、大使からスキー場のコース外滑走についての懸念が示されたため、現行のルールや現状を説明いたしました。
大使館側でも注意喚起にご協力いただけることとなり、その場で領事部職員の方をご紹介いただくなど、強固な関係を構築することができました。
大使館の関係では、7日に開催された在日オーストラリア大使館主催の日豪友好協力基本条約締結50年を記念した「日豪サブナショナル外交フォーラム」に登壇する機会もいただきました。
日豪の政府関係者が出席し、国家間ではなく、地方自治体間が交流を深める「サブナショナル外交」の持つ力や可能性について議論する機会で、大変光栄なことに、首長としては東京都の小池百合子知事とともに私がお招きいただきました。
私の登壇セッションでは、個々の繋がりの重要性と若者の交流機会や共同課題解決の機会創出の必要性などについて話し、自身と当時のオーストラリア大使との出会いのきっかけや、白馬村におけるオーストラリア人観光客との関係構築、住民であるオーストラリア出身者との地域コミュニティ形成などにつき、具体的な事象を上げて紹介や課題提起をしました。
こうした機会を通じて、白馬村の現状や課題について大使館や関係するオーストラリアの団体の方々に深く知っていただくことで、更なる信頼構築や啓発を図っていければと思います。
「身近な行政とコミュニティの活性化」に関し、今年も各地区との懇談会を10月からスタートしました。
職員の皆様にも協力いただき、多くの地区の皆様と意見交換をして来ているところです。
少子高齢化がどの地域でも課題となる中、住み続けられる村づくりのために、これまで以上に自治と協働に取り組んでいく必要があります。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
地区懇談会で説明資料として使用しています「自治基本条例のリーフレット」が出来ましたので、ご覧ください。
【白馬村自治基本条例リーフレット】 (PDFファイル: 317.5KB)
同公約に関しては、今月「白馬ファンコミュニティ」の会員募集も開始しました。
このコミュニティは「白馬が好き」という共通の想いを持つ人が集い、居住地や世代・国籍を超えてつながり、それぞれの関わり方で白馬村を楽しむものです。
白馬村の情報を入手して観光以外のことにも触れてみたり、地域の歴史や文化、自然環境などを大切に守り育む活動に参加したり、みんなで盛り上がるイベントを企画したり、村で困っている人の力になったりと、それぞれの距離感で関わっていただけたら嬉しく思います。
会員の証として、白馬村キャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男3世」にちなんだグッズを白馬村役場に来ていただいた方に贈呈します(現在準備中で、配布準備ができ次第ご入会いただいた方にお知らせします)。
皆様ぜひ皆様ご入会ください。


続いて「白馬らしい環境を守る」の項目では、「ナラ枯れ対策」の公約につき、2日に現地検証及び対策会議を開催しました。
令和2年頃から岩岳エリアを中心に発生したナラ枯れは、どんぐり地区、和田野地区、八方地区へと広がり、本年は神城の西側にも多く目立つようになって来ました。
国や県、有識者、林業事業体の皆様を交えて意見交換をし、対策や今後の方針について確認しました。
要旨については、以下をご確認ください。
ナラ枯れに関しては、伐採木の配布についてもご案内しましたところ、多数のお申し込みをいただき、定員に達しました。ナラ材の活用については、現在新たなプロジェクトも始動しており、近いうちに発表できる見込みです。
また、「生物多様性の保全回復」および「林業の振興」の公約に関して、「フォレストカレッジ in 白馬村」を25日からの3日間開催いたしました。
白馬の山から注ぐ雪解け水を受け止め、豊かな水を涵養し、多様な生物を育む森林に焦点を当てたプログラムで、私は他の公務があり開会のご挨拶のみでしたが、参加された皆様は、水の始まりとして姫川源流域や猿倉の森を巡りながら多様な生態系が育まれる仕組みに触れ、各地の実践者から事例や考え方を学び、地元の方から白馬村の里山暮らしの話も伺いながら、それぞれが森との関わり方を対話し分かち合ったと伺いました。
白馬の自然環境と向き合うこうした機会を、今後も大切にしていきたいと思っております。ご参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。

続いて「支え合いの心を育む」の項目では、「介護人材の確保」の公約に関し、新たにスケッターの募集サポートを開始しました。
スケッターは、介護の資格や経験がなくてもできる、空き時間でお手伝いをしたい地域住民と介護施設をつなぐマッチングサービスです。
スキマ時間を利用して、白馬村の介護事業所を応援してくださる高校生から大学生・シニアの皆さんの応募をお待ちしております。
一人ひとりの少しのお手伝いが、大きく役立つ支え合い事業です。
最後に「地域の教育・文化を育む」の項目では、「小学校の今後のあり方の検討」の公約に関し、30日に第1回目の小学校整備方針策定のためのワークショップを開催しました。
行政側から両小学校の建物の現状や耐用年数、児童数の状況と今後の推移などをお示しし、参加いただいた方からは、それぞれの小学校の良いところや不満なところ、今後の理想的・現実的な小学校の姿、地域のつながりなどを挙げていただきました。
2回目以降では、今回の意見を共有し、具体的な方策等を議論できればと思っております。
途中回からの参加や一回のみの参加も可能ですので、是非ご参加ください。


次に、10月に村長室に活躍を報告に来てくださった皆様の紹介です。
14日は、アジア大会のスケートボード男子パークで優勝をし、金メダルを獲得した白馬中学校の永原依弦(ながはら いづる)選手がお越しくださいました。
夏季オリンピックの正式種目でもあるスケートボードで、アジア大会の頂点に輝くという快挙は、白馬村にとっても歴史に残る偉業であり、大変嬉しく思います。
ケガを乗り越えて実力を発揮し、有言実行を果たした姿は、多くの人々に勇気と感動を与えてくれました。
また、白馬村でスケートボードの世界トップクラスの選手が生まれる環境を作り上げてくださっている皆様にも、心から感謝申し上げます。
兄の永原悠路(ながはら ゆうろ)選手とともに、ロサンゼルスオリンピックへの出場を目標に、さらなる高みを目指して活躍されることを期待しています。
金メダル獲得おめでとうございます。
翌日の15日には、白馬中学校「SDGsサークル」のお二人が「Green Blue Education Forum 2026」において、最高賞となる環境大臣賞を受賞し、ご報告にお越しくださいました。
「Green Blue Education Forum 2026」は、25歳以下を対象に、「守り残したい環境、創りたい未来」をテーマに3分以内のプレゼンテーション動画を募集、表彰をするものです。
生徒たちは、「ワクワクを未来のこどもたちへ ~mymizuと外来種駆除が手をつないだ、白馬のSDGsパートナーシップ~ 」をテーマに、地域の環境保全と持続可能な社会の実現に向けた活動を発表して、環境大臣賞を受賞する快挙を達成し、東京会場でプレゼンを行いました。
これまでも、内川陽葵さん、ケリー楓アンナさんは、地域のイベントに数多く参加して、主体的に外来種の駆除やmymizuプロジェクトの普及活動を続けて来ました。
この度の受賞は、日頃の活動の成果が認められたものであるとともに、白馬村にとっても大変価値あるものであり、環境を守る取組の輪が次世代へとつながっていくことを期待しています。
環境大臣賞受賞おめでとうございます。


16日は、地元のサッカークラブチーム「アラグランデFC」の5年生と4年生の皆さんが、お越しくださいました。
2026シーズンの安曇リーグで2位となり、第12回アルピコ杯U-11長野県少年サッカー選手権県大会への出場を決め、予選リーグ結果の報告とともに県大会出場へ向けた意気込みをお話しくださいました。
強豪が多いサッカーでの県大会出場という大活躍を、大変嬉しく思います。
誠におめでとうございます。
また、来庁という形ではありませんが、22日に都内で開かれたプロ野球育成ドラフト会議で、白馬村出身で上田西高校の内藤崚(ないとう りょう)投手が中日から1位指名を受けました。
北アルプス地域でプロ野球の世界に入るのは、初めての快挙であり、大変驚くとともに感動しております。
内藤選手の素晴らしい功績を大変誇りに思い、心よりお祝い申し上げ、これからのご活躍を期待しております。


続いて「最近の私の失敗談」ですが、先述の「全国道路利用者会議 全国大会」に出席するために香川に出張した際、荷物の中にスーツは入れたものの、Yシャツを入れ忘れてしまいました。
10月下旬は出張が非常に多く、香川県へ向かう2日前の19日には、宿泊を伴う金沢出張がありました。翌20日は、金沢から長野市で開催された長野県町村会総会にそのまま向かい、総会終了後20時頃に白馬へ帰宅しました。そして、翌朝は4時に起床して香川県へ向かうという、慌ただしいスケジュールでした。
荷物の最終確認を十分に行わなかったことが、Yシャツを入れ忘れた原因です。今後は同じ失敗を繰り返さないよう、出張前の荷物の確認を念入りに行いたいと思います。
幸いにも、高松駅構内にユニクロがあり、Yシャツも販売されていたため、乗り換えの時間を利用して購入することができ、事なきを得ました。
また、8月の失敗談で載せましたゲートボール大会の始球式ですが、10月16日の白馬村振興公社主催のゲートボール大会の際にも始球式があり、今回は無事ゲートを通過させることが出来ました。


「最近村民の方に声を掛けられて嬉しかった出来事、困ったこと」については、「少し困惑したけど嬉しかった出来事」がありました。
10日に開催された白馬南小学校の運動会の際に、序盤のダンスを見ていたところ、児童の一人が来賓席にやって来て、一緒に輪に入って踊りませんかと声を掛けてくれました。
昨年も、1年生のダンスのプログラムの際に児童に誘われて一緒に踊ったのですが、今回はかなり早い段階でのお誘いだったので、全く心の準備が出来ておらず、ダンスの途中から参加することになりました。振り付けも知らない曲だったので、少し戸惑いましたが、周りの皆さんの動きを見ながら一緒に体を動かしているうちに、すぐに踊れるようになり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
秋晴れのもと、皆さんと元気に踊ることができ、とても嬉しく思いました。声を掛けて誘ってくれた児童には、感謝の気持ちでいっぱいです。


最後に、「10月のありがとう」についてですが、感謝を述べる前に、大変寂しいお知らせになります。
10月20日、白馬村文化大使で民俗・思想史研究家の田中欣一さんがお亡くなりになりました。97歳でした。
田中先生には、9月に開催いたしました村制施行70周年記念式典において、白馬村文化大使の第一号にご就任いただき、白馬村の文化や歴史、そして先人から受け継がれてきた大切な思いを未来へとつないでいく、その大きな役割をお引き受けいただいたばかりでした。
お亡くなりになる5日前には、村長室にお越しくださり、一時間ほどにわたり、千国街道をはじめ、北国街道や中山道沿線の歴史について、楽しそうにお話しくださいました。
これから文化大使として、こうした話をもっと多くの皆さんに伝えていきたいとおっしゃり、文化大使制度を創設したことについても、ありがたいお褒めの言葉を頂戴したところでしたが、その矢先の訃報に、驚きとともに残念な思いでいっぱいです。
田中先生は、かつて「白馬村村民憲章」を制定するにあたり、起草委員会の委員長としても、その礎を築くために多大なるご尽力をされました。
村民憲章に込められた理念は、村民一人ひとりが大切にすべき心として、今日まで脈々と受け継がれています。
そして、この村民憲章は、村制施行70周年を機に制定した「白馬村自治基本条例」の理念の基となっている、これからの白馬村の村づくりを支える大切な指針でもあります。
田中先生が白馬村のために注いでくださった情熱と、これまでのご功績に、村民を代表して深く敬意を表し、心より感謝申し上げます。
田中先生のお志と、白馬村に遺してくださったかけがえのない財産を、私たちはこれからもしっかりと受け継ぎ、次の世代へとつないでまいります。
長年にわたるご尽力に、改めて深甚なる敬意と感謝を捧げますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

【白馬村村民憲章】
わたくしたちは、北アルプスの山なみにいだかれて生きる、白馬村民です。
白馬岳・姫川に象徴される豊かな自然風土は、わたくしたち白馬村民のいのちです。
わたくしたちは、村の歴史をとうとび、未来を語り、さらにすばらしい村にする願いをこめて、ここに村民憲章を制定します。
1 自然に学び風雪に耐えて 力強く生きましょう
1 先祖の遺産を受け継ぎ 地域に根ざした文化を築きましょう
1 あたたかい心を育て 明日をつくる喜びをわかちましょう
1 美しい山河を守り 住みよい村をつくりましょう
1 白馬の土と人を愛し 来訪者をあたたかく迎えましょう
この記事に関するお問い合わせ先
総務課 総務係
〒399-9393
長野県北安曇郡白馬村大字北城7025
電話番号:0261-72-7002 ファックス:0261-72-7001
お問い合わせはこちら







更新日:2026年11月02日