村長あいさつ (Mayor's Greeting)
近年稀に見る大雪の冬シーズンも終盤を迎え、穏やかな春の近づきを感じる時節となりました。
この3月に、卒業・卒園される生徒・児童・園児の皆さん、おめでとうございます。
新たな門出を迎える皆様の輝く前途が、健やかに、幸多く、そして思いやりに満ちたものになりますことを祈念しております。
さて、白馬村では、この度の3月定例会で、宿泊税の導入に関しまして、「白馬村持続可能な観光地経営に関する条例」と「白馬村宿泊税条例」の2つの条例が可決されました。これまで長野県の動きに遅れることなく、白馬村の実情にあった形の制度にするための検討を進めてこられましたことに、議員の皆様、関係者の皆様、並びにご理解賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。
宿泊税は、本村初めての法定外目的税でありますとともに、宿泊施設数が他の自治体に比べて圧倒的に多いことから、村民や事業者の皆様の関心も非常に高く、財源確保検討委員会におきましては、慎重な審議を賜りましたことに、改めて感謝申し上げます。
宿泊税制度が始まりますと、来訪者の皆様には、長野県内での宿泊行為につき課税がされることとなりますが、免税点や課税免除のほか、白馬村やいくつかの県内自治体では独自課税制度を設ける予定でおりますことから、県との配分割合や金額が異なりますため、ご理解、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
また、その運用にあたっては、宿泊事業者の皆様に宿泊者へのご説明や税の徴収、申告から納入など、多くのご負担をおかけすることになりますので、分かりやすい手引きの作成と説明会の開催、システム改修等に対する補助等を実施し、スムーズな制度開始を目指してまいります。制度の開始は県と同様に令和8年6月を予定しております。
宿泊税の導入により、住民にとっても来訪者にとっても快適な観光地域づくりの推進に寄与するものと期待しておりますが、この冬の状況を見ますと、政府のインバウンド目標値の高さや円安の影響もあり、予想を上回るほどの訪日客が本村を訪れており、受け入れ面をはじめ、新たな課題も浮き彫りになっています。移動ニーズや夕食場所の混雑の解決については、新たな取組により、一定の成果が表れてきているものもありますが、反面、交通マナーはじめ文化や意識の違いから生じる課題や、道路や施設・店舗の混雑など地域住民や来訪者への負担が生じてきており、その対応が追いついていない実態もございます。
村では、今後も国や警察と連携を図るとともに、村民の皆様の快適な生活環境と来訪者の快適な滞在環境の確保を図り、良好な環境の保全及び創造に向けた施策を推進していくことはもちろん、美しい村と快適な生活環境を守る条例、通称マナー条例で規定している禁止行為や責務等について、もう一歩踏み込んだ見直しを図り強化していきたいと考えておりますので、皆様方のご理解、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
また、増え続ける訪日外国人客の消費に合わせ、各地で価格を高く設定しているケースが見受けられます。こうした中、国内では地域住民への影響を鑑み「二重価格」を設けようとする動きもあります。この点については、行政主導で価格設定できるものではございませんが、事業者の皆様には、お客様に長く信頼いただける地域として、適正価格の設定をお願いするとともに、地域住民が生活する上で利用しやすい価格についても検討いただきますよう、重ねてお願いを申し上げます。
持続性ある地域づくりのため、皆様の引き続きのご理解、ご協力を宜しくお願いいたします。
https://www.vill.hakuba.lg.jp/gyosei/soshikikarasagasu/kankoka/kankoshokokakari/1/10162.html
2025年3月19日
白馬村長 丸山 俊郎
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更新日:2025年03月19日