村長ブログ(令和7年7月31日)
7月下旬も全国同様に暑い日が続いていますが、本格的な夏シーズンとなり、山岳エリアや村内各所はどこも賑わいを見せています。
18日は、「青少年育成村民会議理事会」を開催しました。
未来を担う青少年が、社会における自らの役割と責任を自覚し、心豊かに逞しく成長していくことは、私たちの願いです。
昨今のインターネットの普及は、青少年を取り巻く環境にも大きく影響を及ぼしており、様々な情報がいつでも手軽に入手できるようになった一方で、SNS等を通じて犯罪被害にあうリスクなども増加しています。
青少年の健全育成は、社会全体で一体的に取り組むべき課題であり、家庭・学校・地域・行政が、それぞれの役割や責任を果たしつつ、相互に協力しながら、地域一体となって青少年の非行・被害の防止のための取組を進めることが必要です。
未来ある青少年を地域社会全体で支援していくことへのご協力をお願いします。
会議の後は、村内のスーパーマーケットの店頭で街頭啓発を行いました。
ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。
21日は、【第28回白馬スノーハープクロスカントリー大会】に向けた草刈り作業を、各地区や観光協会、スキークラブ、議会の皆様と役場職員で実施しました。
作業に出ていただいた皆様には、大変お忙しい中、また非常に暑い中、整備をしていただき有り難うございました。
会場では、環境負荷に配慮した電動草刈り機や、作業負担の少ないラジコン草刈り機、暑さ対策のための空調作業服を紹介するブースも設けられ、その手軽さや効果を実際に体験いただきました。
私も電動草刈り機を使用して2年になりますが、大きな音やエンジン掛けの大変さもなく、非常に軽いので、短時間の作業にはとても重宝しています。
空調作業服も一度着ると手放せないくらい快適とのことで、私も以前試着したことがありますが、とても涼しく熱中症防止のためにも大変効果的であると感じました。
白馬村では、農家の方のこうした環境負荷に配慮した充電式草刈機等や農林地の所有者または農林業に従事される方の労働安全に配慮した空調服等の導入に対する補助制度を設けております。
是非ご活用ください。
環境負荷に配慮した充電式草刈機等及び労働安全に配慮した空調服等の導入に対する補助制度
22日は、「(仮称)白馬村マナー条例」と「(仮称)白馬村快適な環境づくり条例」の制定に向けたパブリックコメントを開始しました。
白馬村は、たぐいまれな山岳景観と、四季折々の豊かで美しい自然に恵まれた山間の村です。
先代住民は、風雪に耐え、厳しい自然環境の中で生活をしていましたが、美しい山岳景観とアウトドアスポーツに適した環境から、登山やスノースポーツを目的とした大勢の観光客が訪れるようになり、今日では観光を主産業の一つとする世界水準の持続可能なリゾート地を目指す村となりました。
このような時代の流れの中で、国内外からの観光客の増加によって地域が賑わう一方で、マナーやモラルの低下が生じ、社会規範を無視した行動や、ルールの理解不足によるトラブル、いわゆる迷惑行為が増加しています。
そうした中、平成27年に現行の「美しい村と快適な生活環境を守る条例」通称マナー条例が制定されましたが、施行から10年が経ち、コロナ禍を経て、現在更に多くの方々が白馬村を訪れるようになり、これまで以上に住民と来訪者が共に安心して快適に暮らし滞在できる街づくりに資する実効性ある条例が必要となっており、現状に即した条例へと改正することとしました。
白馬村の村民憲章には、「白馬の土と人を愛し来訪者をあたたかく迎えましょう」とあります。
来訪者をあたたかく迎え、持続可能な観光地を目指すには、関係する全ての人々が幸せを感じ、快適に過ごせるまちづくりが必要であり、その実現のために守るべきルールと、してはならない行為を定めた条例とするため、マナー条例の全部改正をします。
あくまで守っていただく事が前提の条例ではありますが、条例の実効性の観点から、今回は違反した場合の罰則規定の制定にも踏み込んでおります。
基本的には私権を過度に制限することは出来ませんので、現状を把握した上で、検察や法律の専門家とも協議を重ねて条例素案を策定しました。
実際の施行までには、まだ踏まなければいけないステップがいくつかありますが、まずはパブリックコメントを開始しましたので、皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いします。
(仮称)白馬村マナー条例【素案】、(仮称)白馬村快適な環境づくり条例【素案】に対するパブリックコメント
25日は、上記パブリックコメントの開始に伴い、オーストラリア大使館で副大使と総領事と会談しました。
ヘレン副大使は今月から駐日オーストラリア副大使・首席公使に就任し来日したばかりですが、白馬村の状況はよく聞き及んでいるとのことで、大変有り難く思いました。
本条例案に定める、「来訪者」には、国内外から白馬村にお越しになる方々が含まれ、特に冬季にはオーストラリアの旅行者や労働者も多くいらっしゃることから、その趣旨を大使館や領事部とも共有し、守るべきルール等や条例制定後の周知への協力をお願いしました。
また、来月中旬にメルボルンで開催される日豪の国際会議「NIKKEI FORUM」の登壇者に選ばれたことから、私はオンラインでの登壇となりますが【CONNECTING PEOPLE, CREATING VALUE: SHAPING THE FUTURE AT THE CROSSROADS】のセッションで、このマナー条例改正のトピックなどを通じて、地域住民や地域文化へのリスペクトや相互理解といった観点を、オーストラリアの政府関係者やビジネス界のリーダー達と共有し、白馬を訪れる皆さんのツーリストリテラシー向上に繋がる一助になればと考えており、その旨もご報告させていただきました。

26、27日は、「第28回白馬スノーハープクロスカントリー大会」が開催されました。
今年も全国から約1600名の参加者の皆様をお迎えし、長野オリンピックのクロスカントリー競技の舞台となった自然豊かなフィールドを、ランナーの皆様が駆け抜けました。
大変暑い中での競技でしたが、参加者の皆様はそれぞれの種目で全力で走り抜いてゴールされ、その姿に大変感動しました。
全力で頑張るアスリートの姿や、仲間と共に努力し、スポーツマンシップを発揮して競技に励む姿勢は、いつ見ても素晴らしく、自然と応援にも力が入ります。
応援に来られた皆様や、大会運営に協力いただいた皆様も、暑い中で長時間サポートいただき、大変有り難く、心より感謝申し上げます。
また26日の夜には、24日から3日間にわたり開催された【白馬国際音楽祭】に伺い、国際的に活躍する演奏家の皆さんの演奏を鑑賞させていただきました。
今年は新たにハープの演奏も加わり、美しく繊細な心に響き渡る素晴らしい音色に、終始心打たれ続けました。
村内の皆様は観光事業に携わっている方も多く、なかなか会場に足を運べない方も多い忙しい時期ですが、この国際音楽祭が白馬の地で長きにわたり開催され、超一流の音楽に触れる機会が生み出されていることは、大変貴重で有り難い環境と感じており、是非来年以降も継続していただきたいと思っており、白馬村としても協力を続けていきたいと思います。
演奏家の皆様、開催にご尽力いただきました皆様、お越しいただきました皆様、大変ありがとうございました。
28日は、内閣府に伺い、国家公安委員会委員長の坂井国務大臣に、白馬村の現状とマナー条例の改正に向けた経緯をご説明し、住民と来訪者が共に安心して快適に暮らし滞在できる地域づくりのために、今後の警察の協力につきお願いいたしました。
今年の4月にも長野県内4町村で警察庁に対し、運転マナーの啓発や、道路標識の多言語表記、外免切替の厳格化、飲酒等によるトラブルや路上スキー、落書き等の防止のためのマナー遵守の発信強化、パトロール体制の強化などの共同要望をしましたが、この度白馬村がマナー条例改正を目指すにあたり、全ての方々に守っていただく事が前提ではありますが、禁止事項に追加される項目や罰則規定もある事から、警察の更なる協力体制が必要となり、重ねてお願いをしました。
また、坂井大臣が以前税制調査会の幹事を務めていらっしゃったこともあり、住民が安心して暮らし続けられる地域づくりの観点から、リゾート地における地価上昇等による住民生活や行政の負担についても現状と課題をご説明し、必要と考えられる相続税の時価評価制度の見直しや税制改正、各種規制についても併せて要望しました。
4月の警察庁への要望の後も、すぐに可能な対応をいただきましたが、今回も熱心にお話しを聞いて地域事情と課題を把握してくださり、また今後の要望活動へ向けたアドバイスもいただき、大変有り難く思いました。
地方自治体だけでは解決出来ない難しい課題が多くありますが、国や県とも連携し、解決に向けて出来得る取組を精一杯進めてまいりますので、皆様のご理解・ご協力をお願いします。
30日は、第6次総合計画の策定に向けた「白馬村づくりワークショップ」を開催しました。
昼の部と夜の部の2回に渡り開催し、村内外に住む幅広い世代の皆さんに、ワークショップを通じて今後10年のまちづくりに関し様々な意見を出していただきました。
今年度策定する総合計画に反映し、より良い未来を目指し皆様が自分ごととして取り組める実効性ある計画を策定してまいります。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
今年度は、他にもこうした会議を複数回設ける予定でおりますので、ぜひ主役である皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。
皆様のお陰様をもちまして、私も就任から3年が経ちます。
これまで月に2回のペースで村長ブログを更新し、様々な活動を報告してまいりましたが、これまでの3年間の状況から、毎年の各時期ごとの首長としての活動がどのようなものかをご理解いただけて来たことと思います。
公約に「村長自らの情報発信」を掲げており、今後も引き続き取り組んでまいる予定でおりますが、3年が経ち、毎年同様に実施される総会や全国大会などの報告は今後は掲載を減らし、新たな取組や施策、村民の皆様との交流、大切なお知らせや村独自の要望活動、イベントや観光客の皆様にも役立つ情報などを中心に掲載し、更新頻度についても状況に応じて変更していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
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電話番号:0261-72-7002 ファックス:0261-72-7001
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更新日:2025年08月01日